木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

ベストアルバム!

2010年08月10日 | ミドル・オブ・ザ・ロード
昔、池袋に文芸坐という映画館があった。
もう死語だろうが、いわゆる名画座という位置づけの映画館で、格安料金で2本立ての映画を観ることができた。
その文芸坐で観た映画のひとつが「ふたりだけの恋の島」。
数曲の挿入歌を歌っていたのがミドル・オブ・ザ・ロード(MOR)というバンドだった。
もう20年以上も前の話だ。
映画は、親に恋路を反対された恋人同志が無人島に逃避行するという典型的なラブストーリーで筋書きとしては陳腐である。
それでも強烈な印象が残ったのは若さあふれる主演女優、オルネラ・ムーティの魅力だと思っていた。
かなり年月が経ち、それだけではなく挿入歌を歌っていたMORの力も大きいと感じた。
MORは「チピ・チピ天国」なるいかにも安っぽいネーミングの歌が日本での唯一のヒットなので際物バンドのように誤解されがちだが、そうではない。
一昔まえのアバといってもいいようなバンドだ。
お世辞にも美声とは言えないボーカルのサリー・カーの声が癖になる。
MORの一連のヒット曲の入ったCDは入手できても、「ふたりだけの恋の島」の中の挿入歌の入ったCDは手に入らなかった。

そのMORのベストアルバムが発売されると、まささんに教えていただいたのがもう半年前。
今日、やっとそのアルバムを入手した。
アルバムの中には「ふたりだけの恋の島」のメイン挿入歌「The Sun In Your Skin」もしっかり収録されていた。

ヘッドフォンでThe Sun In Your Skinを聴いていたら、こみ上がるものがあった。
何十年振りかに旧友にあったかのような懐かしさや、やっと会えたという感情でほろりと泣いてしまった。

音楽を聴いて涙したなんて何年振りだろう。
多分、この曲はヘビーローテーションでは聴いていかないと思う。
何かあったとき、そっと取り出して聴く曲になりそうだ。

自分にとって特別な曲が、誰にも名曲である訳がないが、それでも、自分にとっても名曲に出会うというのは心の財産だ。
あなたにとっての特別な曲とはなんでしょうか?



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ミドル・オブ・ザ・ロード

2008年11月09日 | ミドル・オブ・ザ・ロード
引き続き、「ふたりだけの恋の島」の余韻から抜け出せないでいる。
この映画の挿入歌を唄ったのが、前回にも述べた「ミドル・オブ・ザ・ロード」であるが、今またこのバンドにはまっている。
映画では、作曲者のジャンニ・マルケッティの意向があったのだろうが、哀愁を帯びた歌声になっているが、バンドの志向としては、明るいポップスである。
ボーカルのサリー・カーの曲線美もすばらしく(失礼!)、歌声ものびやかである。
見事な金髪にすらりとしたスタイルはアバのフリーダを思い出させる。
ギターは、スコーピオンズのルドルフ・シェンカーのような髭をたくわえているが、音を聞くと、フラワー世代といってもいいのだろう。
残念ながらスマッシュヒットに恵まれなかったためか、バンドとしての方向性がひどく揺れ動いているが、現在でも健在なのは、逆にそのことが幸いしたのかも知れない。
今の映像は・・・あまり見ないほうがいいかも。人は時には逆らえない。

名曲「イエロー・ブーメラン」の映像はこちら


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