木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

努力量は嘘をつかない?

2012年12月11日 | 水泳


今日は東海地方も全般的に雪。
とても寒い一日になった。
積もるかと思った雪も名古屋市内は、ほとんど積もらなかった。

先日、同年代のトップスイマーの人と話していて強く思ったことがある。
世の中には有意義な努力と、意味のない(あるいは、とても効率の悪い)努力がある、という点だ。
私の水泳に費やす時間は、多分、先のトップスイマーの方より多いと思う。
もともとの才能もあるのだけれど、それにしても、このタイム差は「才能」の一言では括れないほどの差だ。
ではどこに、練習の差があるのか?
答は簡単で、頭を使って練習しているか、いないか、だ。
戦略、といってもいいのだろうけど、目的は何で、その目的のためにはどのような練習を、どのような強度で、どれくらい行えばよいのか。
そのようなことも考えないで、水泳雑誌に載っていた練習を思いつきのように行っても、効果は薄い。

これは水泳に限ったことではない。
たとえば、小説の執筆だって同じだ。
自分の弱点はどこで、強みはどこなのか。
弱点を矯正しつつ、長所を伸ばすにはどうすればいいのか。
小説家を目指す者すべてが、司馬遼太郎や池波正太郎、あるいは藤沢周平になれる訳ではない。
自分なりの長所を生かして行ったものが勝つ。

努力は自分のもの、結果は他人のもの、という言い方があるが、どうだろうか。
努力する自分に酔っていては、決して進歩はない。
時間は限られている。
人生を生き抜くためには、羅針盤と海図が必要だ。

今回も水泳からまた教えられた。

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