フキノトウの雌花について説明します。先ず,数十本の細長い小花(雌しべ)が集まって束になり「頭花」を構成します。「頭花」はさらに十数本集まって雌花の全体を構成しています。
写真は1個の「頭花」の全体を真上から撮影したものです。周辺にたくさん見えるのは雌の小花(雌しべ)です。中央部の左右に2個のぼんやりした丸いものが見えますが,これは雄花の小花のダミーです。雌の小花は花粉も蜜も出さないので虫にとっては魅力的な存在ではありません。そこで雄花の小花は虫を引き寄せるためのダミーとして混じっているのです。この雄花は蜜を出すので虫がよってきますが,生殖能力はありません。次の本を参考にしました。
ミクロラボΠ(パイ) ポリ亭
参考:したたかな植物たち:多田多恵子(SCC)
関連ブログ:高分子-ミクロの世界-”Yahoo!ブログ”