生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

[#1247] ドウダンツツジ(4) -雌しべの超マクロ写真-

2011-06-09 10:18:45 | Weblog
 ドウダンツツジの花は壷形ですから,そのままでは花の内部が分かりません。そこでカミソリで花軸に沿って切り取り,その断面の超マクロ写真を撮りました。この写真より次のことがわかります。
① 壷形の花弁が縁で内側より外側にめくれている。
② 雌しべの柱頭部が花の縁よりちょっと上まで伸びている。
③ 柱頭の直径は0.8mmくらいであるが,それを支える花柱は柱頭の直径よりやや細いが,太くてしっかりしている。
撮影日:2011.5.1

[#1246] ドウダンツツジ(3) -雌しべの超マクロ写真-

2011-06-09 10:06:20 | Weblog
 ドウダンツツジの花の雌しべを拡大して撮った超マクロ写真です。雌しべの柱頭の色は奇麗な緑色で,上から見ると円形状です。その直径はおよそ0.8mmでることがほぼ同一条件で撮影したスケールの写真と比較すると分かります。表面には凹凸があり,ところどころに”白いもじゃもじゃしたもの”が生えています。この構造物が左斜め上方向に球面に垂直に伸びていることも写真より分かります。飛んできた花粉を捉える役割を果たしているのでしょうか,詳細は不明です。
撮影日:2011.5.1

[#1245] ドウダンツツジ(2) -超マクロ写真-

2011-06-09 09:53:24 | Weblog
 ドウダンツツジの花を真上から(咲いている状態では真下から)撮影した超マクロ写真です。壷形の花のすぼまった縁(へり)は花弁がまくれ上がっているので強度的にも丈夫にできています。そのまくれ上がった縁は円形ではなく多角形(5角形)です。
 中央に突き出している雌しべにフォーカスしました。雌しべは壷形の花びらの外側に少し顔をのぞかせています。雄しべは下の方に生えていますから,他の花からの受粉が優先されることになるでしょう。
撮影日:2011.5.1
撮影場所:鯖江市内(以下の記事では撮影場所の記載は省略)

[#1244] ドウダンツツジ(1) -全体像-

2011-06-09 09:39:05 | Weblog
 季節がちょっと遅れてしまいましたが,今回よりドウダンツツジのマクロ写真・超マクロ写真を連載します。4月下旬ころより垣根や植木などにドウダンツツジにたくさんの花が鈴なりに咲き,目を楽しませてくれます。今回はドウダンツツジの咲きっぷりを表現するために撮った写真です。
 枝の一か所から数本の花が千成瓢箪のようにぶらさがっています。開口部がすぼまった壷形の花が下向きに咲いていますから,内部の蕊は風雨にさらされることはなく,しっかりと保護されています。
撮影日:2011.5.4
撮影場所:鯖江市内