インターネットで検索すると実に多種多様なデジタル顕微鏡が並んでいます。ここで二つのタイプのデジタル顕微鏡の使い勝手を比較した結果をレポートします。いずれも光学ズーム倍率が×40の顕微鏡です。
① 800万画素 デジタル顕微鏡 MSP-3080(×5~×200,8M,鏡筒型)
上の写真は全体の構成です。三脚(A)を厚い木製板に掘った窪みに固定し,マクロスライダー(B)を取り付けました。重いスライダーと顕微鏡本体の重さで前のめりにならないよう,三脚後部に鉄アレイを固定しています。
下の写真で分かるようにマクロスライダーに固定した取り付け具(A)に鏡筒(B)を差し込んで固定しました。試料をラボジャッキの上に置いて撮影します。ラボジャッキとマクロスライダーの上下の微小移動ねじで試料を上下してフォーカスを合わせました。×200で撮影する際も,鏡筒の下端(C)は試料台に接しないので,試料の状況を確認できるのは便利です。
インストールしたソフトウエアを用いてPC画面で顕微鏡写真を撮影します。露光が完全にオートですと画面の明暗が変更できません。そうなると試料やそれを載せている試料台の明るさ(暗さ)によっては試料自体が暗くなりすぎたり(明るくなりすぎたり)することがあります。この機種の場合,撮影したい箇所の明るさをある程度調節できるのは良い点です(デジカメでいえば±の露光調節のような原理なのか?)。また撮影した画像の解像度は720P,1080P,8Mです。画像を大きく引き伸ばしてプリントすことはないので,筆者は主に1080Pを使用しています。
ということで今後も当面の間この機種を用いて顕微鏡写真を撮る予定です。偏光顕微鏡にアダプターを介してデジタル一眼カメラで撮影する装置も準備していますが,今後は透過光を用いて撮影したい場合や偏光を用いて撮影したい場合にのみ使用することにします。
② Viling PRO10(×10-×200,2M,カメラ型Mobile Microscope)
次回説明します。
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
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