![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/19/35690c50fdda84d554952dae9013eeb0.jpg)
前回載せた"ひれ"中央部のやや拡大した偏光顕微鏡写真です。偏光子と検光子が直交した状態で撮影した写真ですから,試料のない場所は暗黒です。試料がある場所,すなわち光学的に異方性がある場所では屈折率が方向により異なるので,試料中を光が進む速度が方向により異なるため光路差が生じ,それに対応した色が現れます。"ひれ"の周辺では黒灰色ですが中央に近づくと茶色になるのは厚さが異なるためです。厚さが異なると光路差も大になるわけです。節の部分は光学的に異方性がないかまたは非常に小であるので,暗くなっています。節でない部分ではタンパク質(コラーゲン)の分子鎖が長さ方向に配向していることが,1λの検板を光路に挿入することにより確認されます。なお,上方の細長いフィブリルはひれから取り出されたものです。
ミクロラボ Π(パイ) 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)
ミクロラボ Π(パイ) 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)
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