高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

後継者育成事業 3 ジレンマ!

2008年12月01日 06時07分11秒 | 後継者育成

後継者育成の第4日目。全部で6日間しかないので、何としても、4日目の時点でバッグの縁の仮止めまで追い込めると良かったのだが。残念!  

Photo 前回、ヒゴ取りの時は猛然と頑張り、生き生きしていた「S」君は、今回の編組に入ったら、「青菜に塩」の様にシュンとしてしまった。 ヒゴ取りの時は「来年、妹が成人式なので、作品が出来たら妹にプレゼントします!」「お母さんにも作ってあげたいな!」と3個も4個も作りそうな勢いであったが、今週になると「一つ出来れば良いです。 トホホ」となってしまった。

Photo_2 真剣な眼差しで作業をする生徒たち。今までの人生の中でもこんなに頑張っているのは珍しいのでは?

6人の生徒の作業を見ていると、本当に寝る間も惜しんで頑張っているのが伝わってきます。しかし、現役の職人の仕事と比べると5倍から10倍の時間が掛かってしまう。私も、自分でやれば直ぐ済んでしまうのに、遅々として進まない作業にジレンマを感じつつ教えるのだ。考えてみると、23年前に私が教えて貰った時には、逆にそう思われていたものだ。  昨日、私が生徒の時に教わった「梶原先生」が顔を出してくれて冷やかされた。相変わらず、「君は籠の口から手が入らなかったな!」とまた、言われてしまった。

次週の土・日で仕上げまで、何としてでも持っていかなくてはならない! うーん、ジレンマ!

竹工房オンセ

コメント
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