「青春だね」「青春だね」が口癖で、近所のおばさんが集まった時の様な、人のゴシップ話が大好き。 作業中に「アッ」とか「キャッ」と、いつも奇声を発している。「何があったのか?」と見てみると大したことは無い、口癖なのだ。「そんな事は有るまいに!」の思いからアルマイニと名付けた。作業は奇声を発しながらも、何とか付いて来ている。私もついつい手助けしたくなるが、手を出し過ぎるとまた意味が無いので、我慢我慢である。 「頬杖をついている息子の姿を見るだけでうっとり」と家庭的な可愛いキャラクターである。
歌を歌わせたらプロ級、テレビのCMソングを録音したことがあるそうだ。
今回一番、やる気満々。以前に工房見学に来た時から、バッグを作れることに並々ならぬ情熱を燃やしている。
仕事にも勢いがある。最初に竹磨きをさせた時は、男の人以上に頑張るので、最後には「足ががくがくしている」と言っていたのが印象的だ。全体に段取りの良い仕事ぶりは、一番手が掛からなかった。「段取りが良い」と言う事が職人には一番大切である。
言葉は少な目であるが、細かい所に気が付く。優しそうな彼氏と一緒にパルコの実演場にやって来た、「こんな娘は良い嫁さんになるぞ!」
物静かで殆んど喋らない大和撫子という感じだ。話を聞いてみると、何とこの娘は、私が竹の学校の生徒の時、教えて頂いた恩師の「松田先生」の姪御さんになるらしい、世の中狭いものだ。
言葉が少ない分、丁寧な仕事を淡々とこなして行く。焦ることも無く、のんびりしてる事も無く、自分のペースなのだ。でも、宿題を出すと必ず其処まではやって来ている。恐らく、人に見えない所で努力しているのだろう。以前は広告代理店で、チラシの構成や撮影などをしていたそうだ、おとなしくいつも無口な彼女が、お酒が入ると少しずつ本音を出してくる。明日の、打ち上げが楽しみだ。