高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

後継者育成事業 7 最終日

2008年12月09日 08時36分20秒 | 後継者育成

長いようで短く、あっと言う間の6日間であった。最終日は、前日の土曜日に夜8時近くまで、仕事を追っていたので、比較的、余裕を持って心にゆとりもあり、全員が和やかな笑いの耐えない一日になった。朝も、ゆっくりと10時に集合。残念ながら、木崎君は風邪の為、欠席である。

まずは、昨日塗った漆の下地の確認。塗っているときは殆んど解らない塗り斑が、乾いてみるとはっきりと解る。やはり、本格的な下塗りと仕上げの2段階に分けて塗らせたのは正解であった。塗り忘れがあったり、溜まりがあったり、濃い所、薄い所と実に斑に塗ってある。少し削って、修正をした後、全員が完全防備の用意をする。

127_004 とても、竹の実習とは思えない格好だ。何処ぞのメンテナンス会社の掃除婦さんのようだ。

漆に負けない様に細心の防備をして、仕上げの漆と蝋付け作業を行った。午前中で、課題作のすべての作業は完成。これで私も最低限のノルマは指導でき一安心である。

「ここに、辿り着くまで、どれほどの山あり、谷あり、であったであろうか?私も、夜な夜なうなされる日が随分続いたものだ。

午後からの講義は、もう一つづつ、余分に作っているバッグの完成を目指して作業に励む。規定の作業以上の事なので、私は至って気が楽になっている。夕方5時まで、みんなで頑張り、ほぼ、完成に近いところまで作り上げた。出来なかった人は宿題だ。この後の漆の作業は、特別延長授業ということで、日を改めて行う事にした。本日は5時で切り上げ、全員で別府の居酒屋での打ち上げだ!

127_006 出来上がったバッグを持って記念撮影!パチリ。

「んっ、あれっ、あれだけ完全防備の格好で漆塗りをしたのに、まだ、生乾きのバッグをみんな素手で持っているぞ???大丈夫かなー?」

竹工房オンセ

コメント
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