高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

2009 後継者育成事業 3

2009年11月16日 08時07分28秒 | 後継者育成

後継者育成事業三日目。
前日、下染めまで全員が進んだので、ちょっと一安心?
「このペースで行けば、完璧だ!」    
と思ったのだが、世の中はそんなに甘く無い!

Cimg1014 朝から、バックの編み方に入った。「午前中に底の部分を編み終わり、午後から立ち上がって行けば、充分、余裕を持って出来るだろう?」と計算していたのだが、底編みで思わぬ時間が掛かってしまっている。

Cimg1016 通常、私たちが底編みするのは、20分~30分くらいである。立ち上げる所になると、熱を使って曲げたり、角の所の編み方が難しくなるのだが、「底編み自体は、それほど難しい事は無いだろう!」と高を括っていたのだ。

ところが、実際は午前中で終わるどころか、2時になっても3時になっても、立ち上げに掛かれない。「んー、困った!」

今日のうちに立ち上げまで教えて置けば、次の事業まで、1週間余裕があるので、家でゆっくりと最後まで編み上げて貰うつもりでいたのだ。

3時から、ようやく、立ち上げの「コテ曲げ」に掛かる。しかし、無常にも時間はどんどん過ぎて行く、このまま、中途半端なまま、授業を終わり、「次週までに編み上げてくるように!」と云うことにしたら、恐らく来週、編み上げて来た作品を見て愕然とするのは目に見えている。

急遽、別府でアパート住まいしている、生徒の一人「ヨッシー」の部屋を借りて、延長授業をすることに!

Cimg1022 こんな特別授業は始めてである。

立ち上げの部分は、網代編みの中では、一番神経を使うところで、この部分を見れば、素人細工か?職人の仕事か?ひと目で判る所である。

どうしても、中途半端な形では教えたく無かったので、生徒にも無理を言って、延長授業したのだ。

これで、来週、編み上げて来た篭を見ても、ガックリすることは無いだろう?   かな?

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コメント (1)
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