私の所では、「5年間無料修理保証」と云う安心して使っていただける様な態勢にしている。特にバッグなど普段から持ち歩くものには、どうしても、長年使っている間に、磨耗したり、不慮のアクシデントで壊したりすることもある。
花篭の様に、飾って置くものや、ランプなど外に持ち歩かない物などは、あまり修理が来ることは無いのだが、どうしても実用品は、いろんな所に持ち歩くので、「もし、何かあった時のメンテナンスまで、工房が責任を持って直している。」
今回、お客さまから、送られてきたバッグは、恐らく、転んだか?何か?した時に、上に乗ってしまったのだろう。縁の部分が、折れてしまっている。
お客様も電話で恐る恐る、「直りますでしょうか?」と不安そうであった。
「大丈夫ですよ!」全部綺麗に直しますよ。
ちょっと大変ですが、まず、内布を丁寧に剥がし、次に竹の持ち手を分解する。
次に、縁の回りの籐を全部切り、縁を取り外す。
やっと此処までやって、故障箇所の取り外しである。
次に、新しく染め上げた縁を取り付け、もう一度、籐を巻き、竹の持ち手をつけ直し、この時点で漆を塗る。漆が乾いたら、もう一度、以前付いていた内布を丁寧に取り付けて行く。
言葉で書けば、これだけであるが、やはり仕事としては一日仕事である。よく、同業者から「そんな事まで無料でしていたら、採算が合わないだろう?」と言われるが、これが性分なのだから仕方が無い!
新品の様に、出来上がった篭を見て、「きっとお客様は喜んでくれるはず」。
正直に、丁寧に、これからもこの気持ちを忘れたら、この仕事を止めた方がいいな!
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