高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

2009年 後継者育成事業

2009年11月07日 06時32分24秒 | 後継者育成

今日から、2009年度の「後継者育成事業」が始まりだ。これは、伝統工芸品である「別府竹細工」の技術を、後から続く人たちに伝えて行く授業で、我々現役の職人が、現在、竹を勉強中の訓練生に教える授業である。

カリキュラムは、土・日で3週間の合計6日間で一つの作品を材料取りから仕上げまで、一通りの作業を指導する。

1日目は、竹磨きからヒゴ取りまでやる予定である。毎年、生徒に話しているが、最初の仕事の結果が最後に出てくる。これが、面白いところで、一番最初にする、竹磨きの良し悪しは最後の漆を塗った時の艶に現れてくる。

「急がば回れ!」どんな仕事にも言えることですね!

反対に私が25年前に教えて頂いた時には、花篭の第一人者の梶原先生であった。当時の私から見ると、業界の重鎮で、随分年を取っている様に感じたのだが、良く考えてみると、丁度50歳くらいの働き盛りのお年であったのだ。早いもので、自分がそんな年になってしまった。

「山路編みの花篭」を教えて頂いたのだが、花篭の口から手が入れることが出来ず、最後の籐飾りを同僚にして貰った。梶原先生が「今までに何人も教えて来たが、手が入らなかったのは高江君だけだ!」と25年経った今でも言われる。
それも懐かしい思い出である。

昨年の後継者育成事業はユニークなメンバーばかりで実に楽しかった。

http://once.blog.ocn.ne.jp/ajimu/cat7455367/index.html


さて、今年はどんな結末になるのかな?



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