昨日、今年の竹の専門校の生徒がたくさん遣ってきました。
狭き、狭き難関を突破した?優秀な?生徒さんたちです。
まだ、学校に入って2ヶ月ちょっと、初めて自分で竹を割り、ヒゴを取り、作品を作る事を体験したばかりです。見るもの、聞く事、触る物、全てが興味津々なのでしょう。
工房全体の説明をして、私が彼らと同じ頃、学校を出て間もない頃の事を話させて頂いた。誰もが真剣な面持ちで聞いている。
学校を出たばかりの私は、自分の製作した作品を写真に取り、今から25年も前だと、パソコンもデジカメも無く、カメラ屋さんで10枚ほど焼き増しして、10冊のアルバムを作った。
そのアルバムを持って、いろんな問屋さんに飛び込み営業です。
「私、こんな物が作れますが、何か注文してくれませんか?」と・・・・
すると、即決で、アルバムの写真を見て、「これとこれを、10個ずつ作って来て!」などと言われたり、その時は門前払いを受けた様な問屋さんから、後から連絡が入り、「こんな注文があるけど、あんた、遣ってみるかい?」と言われたり、
今でも忘れないのは、別府の流川通りにある「山正」さん、当時まだ、お元気だった、先代のお婆ちゃんが、
「うちは、沢山は注文して上げれないけど、これと、これを5個ずつ作っといで、あんた、良い物を作るから頑張りよ!」と、励まして頂いた事は25年経った今でも忘れません。
学校を出たばかりの私は、がむしゃらに飛び込みで営業を掛け、どんな小さな仕事でも拾っていった頃でした。
人間って、目標に向って進んでいるときは、どんなに働いても苦にならない物です。
その頃は、寝る間も惜しんで朝早くから夜遅くまで、篭ばかり作っていました。
まだまだ、世の中の景気も良く、私が作れる分くらいは、どんどん消費されていったのです。
ちょうど、1年前に工房に入ったお惚けちゃん、彼女が最近、寝食を忘れて篭作りに没頭しています。この娘も最近めきめき腕を上げているのが判ります。1年前は、惚けた事ばかり言って、能書きばかりが多かったのですが、この一年で随分成長しました。
職人仕事は、最初の基礎技術を覚えるまでがシンドイのです。勤め人の様に、入った瞬間から、まとまった給料がもらえるわけでは無く、ある程度の技術やスピードが付くまでは、冷や飯を食わなくては為りません。
しかし、この初期の頃にどれだけ頑張れるか?が、それからの職人としての基礎技術を磨いてくれるのです。
つづく、
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