正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ロンジン、セイコー、グッチ、シチズンクオーツを修理しました

2011年03月16日 | 時計修理
昨日も天気の良い一日でした。
関東地方ではまだまだ緊張した日が続いているみたいです。
出来るだけ早くゆっくり出来る日が来ることを祈っています。

 昨日は修理残業でした。
クオーツばかり4点と部品が届いたので修理の仕上げを2点しました。
部品はロレックスチェリーニの巻き芯です。1600キャリバーで部品が届いたので巻き芯の長さをあわせました。
おしどりが錆びているので巻き芯を止めるチョッポがかなり減ってしまっています。
次お水が入ったりしてしまうとおしどりの交換、別作になってしまうと思います。

次は東京から送っていただいたラドーの竜頭が入ってきたので交換して修理が出来上がりました。
ラドーセラミカ。竜頭もセラミックで出来ていました。
修理お預かり時竜頭からお水が入って機械内部がかなり錆びていたので交換しました。

 次からは分解掃除です。
最初はロンジン。婦人用のクオーツです。この年代のロンジンのクオーツは回路等の部品が無いため部品交換の修理になってしまうと修理が出来ないものもございます。
L962.2 キャリバー
接点部分に腐食が見られたので少し磨いて分解掃除をして完了です。
消費電流は0.39μAでした。



 次はセイコーのクオーツです。
7431キャリバー S様からのお預かりです。
消費電流が4.16μAと高く分解掃除になりました。
時計を落としたのか機械が文字盤の中心からかなりずれていました。
短針のはかまが擦って消費電流が高くなったのかも知れません。
あとローター付近に鉄粉も付着していました。
分解掃除、機械を中心に戻して針を付けて完成です。
掃除後は0.79μAでした。



I様からのお預かりのGUCCIクオーツ 9000L
分解掃除を依頼されました。裏側のローターのホゾ穴がかなり汚れていました。
分解し、綺麗に洗って点検して組み上げました。
順調に動いてくれています。



 最後はシチズンエクシード 婦人用のダイヤ入り文字盤です。T様からのお預かりです。5636キャリバーで分解してみると歯車の上に大きな錆(埃)が乗っていました。
止まりの原因だったと思います。
ローター付近にも汚れがありました。
洗浄して組み上げ順調に動いていくれています。
当時結構なお値段だったと思います。



 今日はシチズンのエクシードの手巻き(スケルトン)を修理する予定です。