Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

爺ケ岳~布引岳(北アルプス)

2013-08-10 21:06:20 | 日記

8月第一週は、会社関係者と年に一度の大登山会です。今回は、総勢28名で、北アルプスの鹿島槍ヶ岳を目指します。8月2日深夜、新宿西口から夜行バスを借り切り、一路信濃大町は扇沢を目指します。今回のコースは、扇沢から、柏原新道を登り、種池山荘経由、「爺ケ岳(じじがたけ:2,670m)」経由、冷水山荘(つべたいけさんそう)で一泊、翌日、「布引岳(ぬのびきだけ:2,683m)」経由、「鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ:2,889m)」を登り、冷池山荘まで戻り、赤岩尾根を下り、大谷原(おおたんばら)に出るコースです。このコースは、後立山連峰の盟主に登る大変人気のコースで、通常は、山小屋2泊コースとなっており、大勢の割には少し強行軍であったことが、あとからわかりました。Takが北アルプスに登るのは、実に30年振りのことです。30年前に、先輩と白馬岳から五竜岳に縦走したのが最後でした。久しぶりの北アルプスに、期待に胸が高鳴ります。

8月3日5:00AM。赤沢岳(?)がはっきり見通せ、バスでほとんど眠れていないにもかかわらず、気分が盛り上がります!

まだ全員が元気な出発前。

スタート地点がすでに1,300mですから、今日の単純標高差は、爺ケ岳の約1,300m。

2時間ほど登ると、視界が広がり、後立山連峰南部の赤沢岳、針ノ木岳が見えてきます。標高2,000mあたりまではガスがかかり、雲海の上に頭を出す山々がとても印象的でした。

種池山荘手前のお花畑。

柏原新道をのぼりつめれば、後立山連峰の縦走路に出、その合流地点に種池山荘があります。標高約2,500mの縦走路に出れば、立山連山と剣岳の威容が姿を現わします。

北の方角は雲に覆われて見通しが利きませんが、かろうじて、明日目指す、「鹿島槍ヶ岳」の山頂付近が遠望できました。実は、これが鹿島槍の見納めでした。

後は、立山と剣ですぞ!

こちらは、これから向かう「爺ケ岳」方面。

種池山荘で1時間の休憩後、「爺ケ岳」に向かう途中に後ろを振り返れば、「赤沢岳」、「針ノ木岳」の手前に種池山荘と、元気な若者たち。

「剣岳」東斜面遠望。この日は、最後まで、ガスがまとわりついて、クリーンな画像はとれませんでした。

立山連峰のその奥、南西方向には、あの「槍ヶ岳」の鋭い山頂が遠望できました。左には穂高もあると思われますが、ガスが邪魔。

「爺ケ岳」はもうすぐ。

剣岳に向かって「棒小屋沢」が流れ込んでいます。この先で、剣岳東斜面から流れ込む「剣沢」、黒部ダムから流れ込む黒部川が、一か所で合流し、「十字峡」という交差点を形成しています。ここは、いつか行ってみたい場所です。

今日お泊りの「冷池山荘」は、キレットの先。到着後、山荘の外で大宴会始まる。記憶はなくなるは、紫外線で肌は焦げるは、大変でした。

8月4日。冷池山荘からご来光。雲が多く、この一瞬でした。

「布引岳」経由、「鹿島槍ヶ岳」を目指しますが、2,500mから上は、ガスの中で、視界は全く効きません。布引山山頂で、引き返すことに決定。これは、あとから大正解の結果となりました。

下り、赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳の鎌尾根を望む。山頂方面はガスの中。本来であれば、大迫力の急な岩盤が望めるそうです。

これも鎌尾根の、雪渓から雪渓へ流れ込む迫力の大滝。落差は150mくらいか?

午後1:30に全員無事、大谷原に到着。最後は、薬師の湯で、汗を流して乾杯!

 

今回は、男女合計28名、新入社員から最年長が55歳、登山はほとんどが初心者という構成でした。この、鹿島槍のコースは、初心者コースとはいえ、夜行バスの山小屋泊が一回と、結構な強行軍で、全員無事に帰還で来て本当に良かったです。実際には、故障者1名、ばてたのが1名出て、本人たちにはかなりの無理を強いました。また、悪天候で途中棄権しましたが、もし、強行していた場合、予定時間を3時間以上オーバーして、さらに故障者を出しかねない状況だったことも事実でした。前の週に、韓国人登山者が遭難したこともあり、無理をしなかったことが功奏しました。大勢の登山というのは、本当に大変です。今回、私はリーダーではありませんでしたが、大変勉強させてもらいました。

目的地にはいけませんでしたが、30年ぶりの北アルプスは、やっぱり良かったです!また行きます。

 

 


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4 コメント

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勇気ある撤退に拍手! (アミーゴ)
2013-08-11 07:57:43
 初日の山風景は素晴らしいな。2,000m以上の山々を縦走して、その程度のガスならまずまずよかったではないか。

 誰がリーダーかはわからんが、『布引山』で撤退を決めたことは賞賛したい。ただ、既に故障者が出ていたのであれば、小屋泊が明けた時点でチェックし、そこで撤退を決めてもよかったな。人数が人数だけにな。

 今回のように大勢での山行となると、通常の倍の行動時間を予定しなくてはならない。人数が増えれば増えるほど、日帰り行を実践すべきと、私は思う。これも本州の多すぎる山小屋のせいだろう。山中テント泊なら、テントや水、食料などを担ぎ上げられる体力と筋力がなければ登れないわけだから、自ずと故障者も減る。
パーティーの状況に応じた登山計画をな!
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おっしゃるとおり!です (Tak)
2013-08-11 15:20:56
Amigoさん、コメントありがとうございます。全員無事で降りてこれたのは、奇跡に近い(?)ことでした。しかし、最近の若い女子は大したもので、若いせいだか、一番元気。下りの鎖や梯子、ガレ場も「怖い~!」とか言いながら、へっちゃらでしたね。最もへばったのは、29歳ながら、男子水泳の全日本選手権経験者でした。女子からも根性無し!と罵られていました。人は見かけと経歴にはよりませんっ。
関東地方は暑すぎて、その辺の山に行こうなんて気分にはとてもなりまっせん。ので今日は、完全休養。今週は、いよいよ、わが故郷の秀峰、鳥海山へといってめぇりやす。
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画像が違う! (Toshi)
2013-08-11 17:06:14
いや~
大人数での山行お疲れ様でした。
やはり写真が違いますね。

空気感が違う。
槍は鋭さが違う。

人数が多ければ多いほど計画通り進めるのは大変であろうと思います。
しかし、ワイガヤで楽しめる山小屋の雰囲気を味わいたいものだとも思いますね。
単独行とは違う楽しい記憶、印象のページに仕舞い込まれるような感じ・・・
ToshiはせいぜいNHK「日本百名山」観て登った気になって楽しみます。

そうですか、
帰省と「鳥海山」をセットにしましたか。
またの報告を楽しみにしています



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カメラがいいと・・ (Tak)
2013-08-11 19:28:14
今回は、最近娘に買ってあげた自分よりましなデジカメを携行しました。思えば、7年前に買ったSONYに比べて、小さくて高性能です。パノラマ機能が付いていることを、翌日、雲の中で知りました。大失敗。とるべきところで撮影できず。今回は、ご紹介いただきました縮小ソフトでダウンサイズしてアップロードさせていただきました。
鳥海山は、これまた一度も登っていません。秋田にありながらです。今年は、おばあちゃんの喜寿なので、親族一同、秋田に集合です。
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