高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

平成30年高住神社神幸祭、斎行致しました

2018年09月13日 11時07分29秒 | 神社からのお知らせ

9月8日、当神社の神幸祭が執り行われました。

神輿発祥と云われる宇佐神宮をはじめ、全国的には「神幸祭」のことを“しんこうさい”と清音で呼びますが、この辺りでは“じんこうさい”と濁音で呼ぶのが通例。

かつては9月二の丑の日に行われていました。

“高住神社の丑祭り(神幸)・・・9月2番丑を中心に3日間行われる。神輿は1体だが行列順序は英彦山神宮とほぼ同じ。丑の日は、三頭の牛(天の時・地の利・人の和)の抽せん会があり、夜は丑相撲といって、近郷より力士が集まって盛大な相撲が奉納された”(福岡県史〈民俗資料編〉ムラの生活・下)

戦後しばらくはこの日程(昭和27年宗教法人令届け時)で行われていましたが、その後に9月14.15日と変更となるものの、生活様式の変化に伴い、現在では神役や担ぎ手の集まりやすい9月第2土日開催と、話し合いの上で決められています。

氏子らの手によって旧参道を通り(現在の九州自然歩道の一部)はるばると集落まで運ばれていた神輿ですが、昨今は高齢化・後継者不足などの村落の抱える諸問題から、神輿を運搬車で運んだり、神幸行列の縮小といった祭儀の簡素化を行わざるを得ない現状。

そうした話はひとまず置き、まずは祭りの様子です。

 

今年も土曜日のみの出輿となりました。当日は生憎の雨模様で、総代の記憶にある範囲でも雨儀の前例がないとのこと。渡御ができるか心配していましたが、雨天中止とはせず定刻通りに出輿しました。

例年通りの巡幸路を1時間ほど周回して帰着。頓宮となるべき場所がないので本社幣殿にて一夜を明かします。

 

夜に照らし出される神輿は厳かで、昼に見る姿とは違う趣きがありました。

(昨年の夜の様子)

https://blog.goo.ne.jp/takasumi-jinja/e/ec52343f07a68d369d8857c74c1d9a9a

 

高住神社の神輿は「六角形」という稀な形状をしています。

いつからあるのかといった資料はなく、唯一神輿の底面に修復歴が残されており、そこには大正5年頃と書かれています。

この時点で既に100年は経過していますから、製作時期はさらに古いはず。

角瓔珞に使われる素材や状態のまだ美麗なことから、それ以降に小さな修繕はしているかと思います。

神社建築の場合、時代や文化、地域性や作り手の流派といった影響を受けるようですから、神輿もそうした影響がないともいえません。

神輿発祥ともいわれる宇佐神宮と距離もそう遠くなく、英彦山をはじめ国東周辺など豊前国では神仏習合の影響が色濃く、何かそうした流れも六角形に表れているのかと考えてしまうのですが、なにぶん近隣では見かけない六角神輿。できるだけ多くの人の目に触れることで、記憶を伝って継承されていくものもあるわけです。

氏子の祭りではあるものの、近郷からこぞって丑相撲に参加したとあるように、村落とそれを支える信仰域にいる者たちによって、この祭りは支えられてきたのでしょう。

神輿という有形の歴史、祭事という無形の文化。

形あるものはいつかは朽ち失い、形なきものは忘れ去られてゆく。

有限のものをそうならないように、形あるものは人の手によって修復、新調しながら受け継ぎ、形なきものは忘れられぬよう記憶と心を繋いでゆくことが、祭りに込められたもうひとつの意義なのではないでしょうか。

 

  

視界の悪い天候の動かしたからか、今年は例年になく鳳凰が青葉をひっかけてのお戻りに。

緑の尾翼がついたように見え面白かったので撮ってみました。

土曜日の着輿祭にて牛くじの抽選が行われ、特賞当選者の発表がありました。

当選者様には連絡を差し上げていますが、ご購入頂きました皆様には漏れなく景品がございますので、お忘れなきよう取りにお越しください。

昨年、一昨年とまだ取りに来られていない方も多数おりますので、御参拝の折に社務所までお声かけください。

本年度の神幸祭ならび牛くじ神事は、これをもちましてお納めでございます。

ご理解とご協力賜りました氏子崇敬者の皆様がたに、厚く御礼申し上げます。

次回祭事は、11月3日(文化の日)秋季大祭・柴燈大護摩修法となります。

 

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◆7/7西日本豪雨における【田川地区・福岡県内】道路規制情報

2018年07月09日 09時57分52秒 | 神社からのお知らせ

福岡県道路規制情報 http://www.dourokisei.bousaimobile.pref.fukuoka.lg.jp/

スマートフォン・携帯電話どちらからでも見れます

 

【福岡県内】 http://www.dourokisei.bousaimobile.pref.fukuoka.lg.jp/kisei/

【田川地区】 http://www.dourokisei.bousaimobile.pref.fukuoka.lg.jp/kisei/10.html

 

7/9現在の田川地区の規制情報です

◆県道34号 行橋添田線
 赤村(全止)
 大任町~赤村(全止)
◆県道52号 八女香春線
 東峰村~添田町(全止)
◆県道78号 添田小石原線
 添田町(全止)
◆県道417号 猪国豊前桝田停車場線
 川崎町(全止)
◆県道418号 英彦山香春線
 添田町(全止)
◆県道451号 英彦山添田線
 添田町(片交)

前面通行止めの道路が発生しています。英彦山方面は以下の通り。

◆県道418号 英彦山香春線

・場所:
 添田町津野油木ダム~瓜生橋(上赤)
・規制開始時刻:
 18年07月06日 19:20
・規制内容:
 全面通行止
・原因:
 崩土
・迂回路:
 あり
・解除見込:
 不明

上記道路は迂回路がありますのでそちらを通行ください。
今後の情報に関しましては、リンク先から最新情報をご確認ください。

 

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7月2日(月)の様子

2018年07月02日 13時17分07秒 | 神社からのお知らせ

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆20℃

 

神社の案内状や掲示物を作成するとき、季節感を感じる色味を使うよう心がけています。

デザインで参考にするのがカラーコードという色見本表なんですが、カタカナの色ではなく漢字で書かれた日本の伝統色を使うようにしています。

日本の色彩は想像以上に豊かで、染料の限られた時代にこれほど多彩に色別されていることにすら驚きなんですが、風流な呼び名だったり、わずかな色の違いで別の色扱いしていたりと、繊細で情緒ある伝統色の面白さに魅かれるというか。

花の名前、実、葉、樹皮から、鳥類・鉱物と身近なものから名づけられた色名がほとんどですが、紫陽花色はあるのかなと調べてみると、意外とないものなんです。

アジサイは色変化する花だからでしょうか、玉虫色とまではいかなくとも移り気なイメージがあるから、これという色が定着しなかったのかなと勘繰ってしまいますが。

あえてあらわすなら「紅碧(べにみどり)」。

紅でもなく碧でもなく、少し紫がかったくすんだ淡い青のことですが、ヤマアジサイにはしっくりこない色名ですね。

青藤色とか淡藤色とかもありますが、別の花の色で例えるのもなんだかアジサイに悪い気もします。

ヤマアジサイはヤマアジサイの色でいいのかも知れません。

  

鮮やかすぎず良い意味で地味、けれど組み合わせによってしっかりと主張してくるのが日本の伝統色の良さ。

濡れた青葉と淡青紫色の花の色彩は、梅雨曇りに暗く落ち着いた沢に良く合い、それでいてとても映えます。

我々の目に馴染むのは見慣れたこの国の風土の色であり、お便りを通じてその色彩と風を感じてくれたらと思ってます。

あとしばらくはヤマアジサイが楽しめますので、目と心に残してくれたらと思います。

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4月2日(月)の様子

2018年04月02日 11時35分50秒 | 神社からのお知らせ

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆9℃

 

里山にも春がやってきたようで、そこかしこで薄桃色が目立つようになりました。

桜花爛漫というだけで見慣れた山村すら見違えるように華やぐもので、花につられてついつい回り道したくなります。

 

吹き抜ける川風に、泳いでいるように鯉のぼりがたなびいて。

村人のちょっとした遊び心がほっこりと和ませてくれます。

  

川土手に植えられた桜はまだ小さいですが、いつか川面を花筏(はないかだ)で埋め尽くす日が来るのでしょうか。

春を愛でに、寄り道回り道してみるのもたまにはいいものです。

 

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平成30年 春季大祭・柴燈大護摩修法、斎行いたしました

2018年03月30日 12時41分46秒 | 神社からのお知らせ

3月21日春分の日、春季大祭・柴燈大護摩修法を執り行いました。

前日から続く雨の影響で祭典の中止を心配する問い合わせがありましたが、激しい雨ではなかったので予定通り決行いたしました。

以下、写真にて当日の様子をお伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

終始雨に見舞われたものの、雨すら避けるほどの行者の熱意と熱気によって覇気のある柴燈護摩となりました。

初めて参加された方も満足されたようで、一意専心に念仏を唱え緊張と熱風に赤く強張った面持ちも、火生三昧(火渡り行)を終えた後は達成感と安堵でにこやかなお顔に戻られていました。

悪天候ではありましたが、多くの方々にご参加頂き、傷病人もでることなく無事に納めることができました。

当日ご参拝下さいました方々、また事情によって当日参加が叶わずも事前事後にお参り下さいました皆様がたに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

また、祭事にご協力頂きましたご奉仕の方々をはじめ、陰ながら支えて下さいました皆様に重ねて御礼申し上げます。

 

次回祭事は、夏越祭[7月20日(土用丑の日)11:00]となります。

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