本日の高住神社の状況です。
◆うす曇
◆-2℃
スロープカー花駅舎内のオープンギャラリーで、第18回添田町フォトコンテスト入賞作品が展示されています。
数々の受賞作品。
どんな作品が受賞したかはまた次の機会にするとして・・・
展示室には桃の節句ということで雛飾りが展示されていました。
数えてみると、ひぃ、ふう、みぃ、、、なんとも立派な七段飾りですね!
どんな並びかパッと思いつかないものの、「うれしいひなまつり」の歌を歌えば三人官女と五人囃子と分かるはず。
左大臣と右大臣、どちらがどちらかというと、向かって右が年老いた左大臣、向かって左が若い右大臣となります。
なぜ左右逆に置かれているの?と思われた方もいるでしょう。この左右はお雛様側から向かっての配置であり、男雛女雛から見ての左と右になるのです。
これは神社でも同じで、神様から向かっての左右で物事を考え、左を高位ととらえます。
現代人にはない感覚ですから意識するのが難しいですよね。
そして三人並んでいるのは衛士。内裏雛のお供をする身分で、それぞれ日傘や履き物、雨傘を手にしています。
その脇には右近の橘と左近の桜。雛飾りは平安様式とされていますから、京都御所にある右近橘と左近桜を模した装飾となっているのですが、これも配列が先述の通りに。
ただ、左が上位(向かって右)が上位のはずなのに、男雛と女雛だけは並びが違う?
これは近代化にともない西洋式に倣って皇室でも男性が左、女性が右と並ぶようになったからだとか。
古式に則した雛飾りでは、宮中作法のように男雛が向かって右に座るようです。
お雛さまの座り方も時代によって変わってくるものなのですねえ。
* * *
そうそう、先日、筑後の柳川に行ってきたのですが、柳川には『さげもん』という吊るし雛があります。
これは着物の端切れなどで作った人形を紐で繋いでぶら下げるというもの。
紅白の輪に7種7組の飾りを吊るすことで、7×7=49個、人生50年といわれた時代で控えめに49歳まで生きられるように、また中央から柳川まりを2個吊るして計51個にして齢の坂を越えられますようにという願いから生まれたひな飾り。
(御花邸のさげもんと雛飾り)
人形ひとつひとつに意味が託され、女の子が健やかに成長しますようにと縁起の良い動植物が並び、愛らしい飾りを一目見ようとこの時期になるとたくさんの観光客が押し寄せてくるようです。
こうした華やかさを愛でるのも雛飾りの楽しみですね。
今日は女の子が主役の日。男の子は二ヶ月後の端午の節句まで辛抱してくださいね。