本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆-4℃
例年に比べ、今年はあまりシカを見ないような気がします。
雪が降らないため、人家近くまで下りてこなくても山で食物をまかなえるのでしょう。
ときおり甲高いシカの鳴き声が山にこだまして、その存在を意識したりするのですが、
路上や人家そばで遭遇するほど彼らとの距離が縮まる雪の日からすると、何だか物足りなさもあります。
道すがらに偶然出会えた一頭のシカ。
警戒心と好奇心の狭間でこちらをうかがっていましたが、害も何もないと分かると、静かに森へと消えていきました。
観察するもの同士、お互い渇いた時間を過ごしてしまったように感じました。
いつだったか雪のごっそりと降った日、森の家にあるラグビー場で、数頭のシカたちが跳ね回っている光景を見たことがあります。
雪を跳ねあげ軽快に駆けまわる姿は、まるで楽しんでいるようにも見えました。
あれからあの光景に二目と巡りあうことはなく、とても幻想的で、印象に残ったのを覚えています。
この山のどこかで彼らが過ごしているのは変わりないのですが、いつもの冬より距離が遠く感じるような、そんな気がします。
音のして次の音待つ冬の山
こだまするシカの一鳴きが寂しげに感じるのは、聞く人がそうあるからかも知れません。