本日の高住神社の状況です。
◆15℃
◆雨
例年より一ヶ月ほど早い梅雨入り。
ここまで早いのはめずらしく、今年の梅雨はどうなるのか心配。
油木ダムの貯水率が大きく下がってきているので、少しでも早く雨季が来てくれるのは京都平野に暮らす人々にとって念願なところかも知れません。
農家の方に梅雨入りが田植えの目安かと尋ねると、今はそうでもないという返事。
「入梅」というのは、気象上の梅雨入りと農事暦上とでは違うようで、田植え後に行う皆作祈願も例年とほぼ変わらずに予約が入りました。
今でこそダムや灌漑用水、貯水池の設備発達で均一な水量が確保できるようになっていますが、未発達だった時代は不確定な天候のみをたよりにせずに農事暦で目安を設ける、祭り自体もそうした生活サイクルと共にあったのでしょうね。
梅雨を集め、獅子の口からの滴りも順調に。
お地蔵さんの赤いニット帽が目を引きます。
こちらは馬頭観音像。
同じく獅子の口に祀られており、牛馬安全の祈りを捧げていたのでしょうか。
観音と呼ばれるのに怒った顔をしている、ちょっと不思議な仏様。
一般的に馬頭観音は、街道沿いや村落の辻、峠など「道」にかかわるところで、道中に倒れた馬の供養や旅路の安全を祈るなど、生活に近い環境に祀られることが多いです。
密教では観音菩薩の憤怒身として衆生の無智煩悩を排除し、諸悪を毀壊する存在らしく、適材適所というか、入り口に祀られているのも良い塩梅なのかも知れません。
憤怒相の上で無の表情をしている馬が目印。
獅子の口から流れる水が、山の保水力のバロメーター。
早めの梅雨明けになっても水が枯れませんように。