本日の高住神社の状況です。
◆雨ときどき雪
◆-1℃
今日は鎮火札を受けに、あちこちの地域からお参りに来られました。
添田町津野、みやこ町犀川、小倉南区・・・
広範囲にわたって御札を求めに来られたので、何故この時期なのだろうと考えていたのですが、
もしかしたら、彼岸が明けていよいよ農業に取りかかろうという前に、
五穀豊穣と農業の安全を祈りにお参りにという意味なのかも知れません。
鎮火札とあわせて家内安全の木札を受けられるのですが、
地域によっては氏神様の祠に木札を迎え、一緒にお祭りするところもあるようですから、
農耕の神を迎え入れることで豊作を願う気持ちが込められているのでしょう。
現在、約6、70ヶ所の地域・組が鎮火札を受けに来られますが、
時期的に3~5月、9~11月に集中しているのは、農業の始まりと終わりに繋がります。
昔の人は先祖の霊が穀霊となり、山から降りてきて稲の実りをもたらしてくれると考えていたとも。
ここ高住神社は山であり、また田畑に引く水の源でもあります。
稲作の神でもあり、水の神でもあり、農業にともなう農耕馬や牛の護り神でも。
そして村落共同体の安全を祈り、火事が起きないように火伏せの神の守護を求める。
御札を求めにくる理由は土地それぞれでしょうが、
先祖から伝わる慣わしを大事に受け継いでいってもらいたいものです。