高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

12月4日(日)の様子

2011年12月04日 01時05分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆2℃

 

年の瀬が近づき、暮れのご挨拶に来られる方が増えてきました。

今年も一年無事に過ごせたので、豊前坊様に御礼を言いにきましたと。

ちょうどお歳暮が飛び交うシーズンですが、感謝の意をあらわされて嬉しいのは人も神様も一緒。

物はなくとも「今年もありがとうございました」の一言で神様は喜んでくださっていることでしょう。

目に見えないお方ですから、同じように目に見えない気持ちのほうが届きやすいんじゃないかな、なんて思うときもあります。

 

さて、今年最後の峰入りに山伏さんたちが登って来られました。

Pc040005

 

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参拝者も足を止めて、山伏の読経に手をあわせて拝まれています。

こうした山伏との巡り会いも修験の山ならでは。

  

先達さんに恒例の山伏道具のご紹介を…というより早く、「今日は草鞋にしましょう」と先手を打って言われてしまいました。読まれていたか。

ということで、今回は履物。

Pc040010

わらじ、ですが、ただのわらじではありません。

八目草鞋(やつめわらじ)といいます。

 

修験十二道具に四つ足したものを十六道具といい、これはその十六道具のひとつ。

普通の草鞋と違うのは、草鞋の周囲に8つの乳(結び目)があるという点。

八という数字は八葉蓮華をあらわし、それに足を乗せて修行に赴くというのは、仏になることを意味しているそうです。

 

Pc040011 Pc040013 

たしかに横に3つずつ、そして前後に2つと、計8つの乳がありますね。

結び方が特殊なのも意味があるのでしょうか。

 

実は普通の草鞋と思って、先達さんに意味を聞くのを飛ばしてしまいました。

調べたら深い意味があったのですね。失礼しました(汗

 

今では足袋が主流になってきているようですが、昔の山伏達はこの草鞋で草生し岩根切り立つ山中を何日間も駆けていたと思うと、その健脚さ、頑強さに改めて驚かされますね。

調べてみると、草鞋は渡渉するときに濡れるのを気にせず渡れるうえ、またスリップ止め効果もあって岩場歩きにも向いているとか。

ただし草鞋は植物性のため、ちょっとしたことで容易に損じてしまうデメリットもあります。八つ目なのは緒が切れるのを少しでも防ぐために結び目を増やしたという実用的な意味もあるのではないでしょうか。

壊れやすいという点を補って余りあるのは、綯い方さえ分かればすぐに作れるという利点。竹の皮、棕櫚、菅、麻、木の蔓や樹皮といった材料でも作れるというのですから、もしかしたら昔の山伏は、藁にかぎらず山中の様々な植物を利用してそのつど履き換えていたのかも知れません。

まさにサバイバー。

 

今年の峰入りは今日が最後ということで、本年の山伏道具紹介はここまで。

年が明けてから次の道具を紹介したいと思います。

取材協力してくださった皆様、ありがとうございました。

また来年も宜しくお願い致します。

コメント (4)
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12月2日(金)の様子

2011年12月02日 23時39分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りのち小雨

◆4℃

 

少し暖かくなったかなと思ったら、また寒さがぶり返してきました。

山頂ではハラハラと小雪が舞っていた様子。

それでも例年に比べればまだそんなに寒くないような気も。

いつもなら11月中にパラッと雪が降るのですが、今年は一回もなかったですね。

あれで冬支度に備えなきゃと気が引き締まるのですが、まだ降らないので雪の実感があまり湧きませんねえ。

 

先日、町バスの運転士さんが町営バスの時刻表が変わったよと、新しい時刻表を持ってきてくださいました。

見てみると、土日・祝日用のダイヤ?が1本増えています!おお!

 

かねてから登山者よりバスの本数を増やしてほしいと要望があったので、これで北岳から下山するのも楽になりました。

自然歩道を歩いて帰ると時間がかかりますし、これからの時期は日が落ちるのも早いですからね。

 

とはいうものの、バスの利用者は年々少なくなっている模様…。

マイカー登山が主流の中、あえて公共交通機関を利用した登山を勧めてみたいと思います。

・メリット① 移動が楽

英彦山は電車・バスを利用しての交通面が意外と良い山。プランさえキッチリ立てていれば、スムーズに登山が楽しめます。疲れた体で運転せずに済むから楽。後は寝て帰るだけ!

・メリット② 旅の情緒が味わえる

距離を感じるのも旅の醍醐味。汽車に揺られて小さな駅舎に降り立つと、こんな遠くまで来てしまった!という気分に浸れます。バスのアナウンスを聞きながら車窓から眺める山の景色。町バス最終地の豊前坊に到着したときには感動も一入。

・メリット③ エコに貢献

これからは“自然にやさしく”の時代。排気ガスを抑えるためにマイカー登山を控えるのもひとつの方法。グリーンツーリズムを楽しみたい方は、車ではなく既存路線のバスを利用してみては。貴方の車一台分の排気ガスがなくなることで森の汚染が減るのです。

 

とまあいくつか利点を挙げてみましたが、車の免許がない方でも気軽に英彦山登山を楽しんでもらえたらと思っています。

豊前坊は折り返し地点なので、待ち合わせ時間を使って神社参拝も楽にできます。銅の鳥居発のバスは本数もありますので、先に高住神社参拝をして、それから下って奉幣殿へ…という楽しみ方もできるでしょう。

 

豊前坊までのバス運行表をトップに画像表示しております。

ダウンロードしてお使い下さい。(B5サイズが適正サイズです)

詳しい時刻表は添田町ホームページからダウンロードできます。

 

まだ改正されて間もないので知らない方も多いでしょう。これが定着してくれればいいなと思います。

便を増やしてほしいという要望を聞き入れてくださった添田町役場の皆様に厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。

        

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