高井良ゼミナール

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2023年 第7回ゼミ

2023-05-26 10:22:32 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

ゼミの高井良です。

早いもので5月も終盤です。

夏のように暑い日が来たと思うと、冬のような一日が突如やってきたりして、

体調管理も大変です。今回のゼミの日は、寒い小雨が降り続く一日でしたが、

教育実習に出かけている河村さん以外、全員がF415教室に集ってくれました!

さて、はじめはゼミ生の一週間の話から。みんな話が上手です。

乃木坂46の「さいとうあすか さよならコンサート」をライブで聴いた

メンバーもいたりして、活動的な人たちが揃っているなあと思わされます。

続いて、Starterは、二巡目に入り、新聞記事の紹介とディスカッションがテーマとなりました。

二巡目のトップバッターが私です。

2022年に岩手の安比高原に開講したインターナショナルスクールのハロウ校、

何と授業料≒年間900万円とのことです。日本、アジアの富裕層の子弟が

学んでいるとのことですが、驚くべき教育費です。

 

「7年間の学費は7000万円」中国で8校を展開する英国の名門ハロウ校が岩手に全寮制学校を開くワケ 年1000万円の出費にピクリともしない富豪たち

「7年間の学費は7000万円」中国で8校を展開する英国の名門ハロウ校が岩手に全寮制学校を開くワケ 年1000万円の出費にピクリともしない富豪たち

今夏、岩手県八幡平市にイギリスの名門パブリックスクール「ハロウ校」の系列校ができる。全寮制で学費は年間1000万円。対象年齢は11歳から18歳で、7年間通えば7000万円がか...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

 

一方で、“年収”300万円以下の家庭の子どもたちのうち、30%が習い事、

音楽、芸術鑑賞、旅行などを、この一年間に一度も体験できていないという

ことです。

 

広がる教育格差「最後の手段」に手をつける家庭が増えている…高収入なら塾代など大幅増の一方で:東京新聞 TOKYO Web

広がる教育格差「最後の手段」に手をつける家庭が増えている…高収入なら塾代など大幅増の一方で:東京新聞 TOKYO Web

コロナ禍や物価高で家計が厳しくなる中、子どもたちの教育格差が広がっている。総務省の2022年の家計調査によると、塾代など「補習教育」の...

東京新聞 TOKYO Web

 

 

このような教育格差は、これからどんな社会を生み出すのだろうかという

問題提起を行いました。

これに対して、ゼミのメンバーのレスポンスは、私には思いつかないような

視点が含まれており、子どもの体験の幅を支えるものは家庭の年収だけでは

ないのではないか、とか、海外からは、日本がもっている自然と環境に、

一人の子どもたちの体験を支えるものとして、900万円もの価値があると

発見されたのだから、もっと日本に住む私たちがその価値に気づいて、

一般の子どもたちに、この貴重な資源に出会わせることが求められているのでは

ないか、といった意見が出されました。

まずは、教養のある視野の広い先生たちを育てることで、そして、その先生たちに

自由と時間ときちんとした報酬を保障することで、貴重な資源を子どもたちに還元

できるような学校教育を創出できたらと思いました。

その後、今年度の課題図書である内田樹の『複雑化の教育論』の読み合わせを行いました。

学校建築におけるミステリアスさの価値、キャラ化される子どもたちの苦しみ、

お題目の道徳教育の無意味さなど、いずれにしても、教育においては、

子どもたち自身による世界探索の余地を残す「あそび」や「すきま」が

大切であり、きつきつな制度設計では、のっぺりとした社会が

出来上がってしまうということに、同意が得られました。

子どもがより複雑な存在になることが、教育の目的であるという著者の

観点は、実に刺激的なものでした。

来週は、矢口さんの自分史の読み合わせとなります。Starterは小峰さんです。

ゲストの参加も予定されており、どんな複雑なゼミになるのか、楽しみです!

では、皆さん、お身体に気をつけて、またお会いしましょう!

高井良

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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