落蝉の天に「無念の足をむけ 法夢子

晩秋 蝉の季節も終わる
夜明け間際に樹木の下を通りと何匹もの蝉の攻撃を受ける
セミが樹木から勢いよく下りてくるのだ
落ちてくるのだ
生きているのでぶつかる時はそれなりの質感がある
落ちたセミは天に足を上げその足を命ある限り動かしている
天に足向けなにかを抗議しているような
なにかの無念を訴えているような

晩秋 蝉の季節も終わる
夜明け間際に樹木の下を通りと何匹もの蝉の攻撃を受ける
セミが樹木から勢いよく下りてくるのだ
落ちてくるのだ
生きているのでぶつかる時はそれなりの質感がある
落ちたセミは天に足を上げその足を命ある限り動かしている
天に足向けなにかを抗議しているような
なにかの無念を訴えているような