金魚鉢水が染まつてゐるやうな 清水良郎
同作より。
金魚の放つ色の明るさ、濃さが、素直な比喩で表現されている。
一匹の金魚を入れるだけで、
容器の中の水の色は一瞬のうちに鮮やかな朱色に変わってしまう。
それは金魚の体から色が滲み出しているようでもあり、
金魚それ自体が発光しているようでもある。
たとえば裸電球が、中心のコイルに灯が点くと、
たちまち全体が光の塊となってしまうのと似ている。
私は、祭の夜店で金魚掬いをした後に、
小さなビニール袋に数匹の金魚を入れて渡された時のことを思い出した。
その袋の中の水は、無色透明ではなく、
正しく金魚の色そのものであった。
金魚の小さな体に秘められた、大きな生命感を讃える句だ。
同作より。
金魚の放つ色の明るさ、濃さが、素直な比喩で表現されている。
一匹の金魚を入れるだけで、
容器の中の水の色は一瞬のうちに鮮やかな朱色に変わってしまう。
それは金魚の体から色が滲み出しているようでもあり、
金魚それ自体が発光しているようでもある。
たとえば裸電球が、中心のコイルに灯が点くと、
たちまち全体が光の塊となってしまうのと似ている。
私は、祭の夜店で金魚掬いをした後に、
小さなビニール袋に数匹の金魚を入れて渡された時のことを思い出した。
その袋の中の水は、無色透明ではなく、
正しく金魚の色そのものであった。
金魚の小さな体に秘められた、大きな生命感を讃える句だ。
参照 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880622271/episodes/1177354054880622272
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