竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

またたきは黙契のこと梅雨の星 丸山哲郎

2021-06-16 | 今日の季語


またたきは黙契のこと梅雨の星 丸山哲郎

梅雨空に星のまたたきを観た
ただ黙って立ち続けたのはほんの数秒
しかしそのまたたきを観る前の
小さな悩みは消えていた
黙契は己自身の決意、確認のことだろう
季語 梅雨の星 ならではの情感が良い
(小林たけし)


梅雨の星(つゆのほし) 仲夏
【子季語】
麦星/麦熟れ星
【解説】
梅雨の晴れ間に見える星。雲間に少し見えることもあれば、梅雨晴の夕空に輝くこともある。

例句 作者

梅雨の星齢といふも茫々と/廣瀬直人

水底の石にこもりし梅雨の星/伊藤敬子

畑から背負つて戻る梅雨の星/小出秋光

ひとところ密雲洩るる梅雨の星/道部臥牛

むささびや杉にともれる梅雨の星/水原秋桜子

電報の文字は「ユルセヨ」梅雨の星/西東三鬼


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