
ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子
男にははかれぬ感情だがさもあろうと納得する
その質量の存在感も憂きものだろうが
この梅雨どきの鬱陶しさはやりきれない
乳房に染み出るじっとりとした汗に叫びたく差へなる
(小林たけし)
【梅雨】 つゆ
◇「梅雨」(ばいう) ◇「黴雨」(ばいう) ◇「荒梅雨」(あらづゆ) ◇「梅雨前線」 ◇「長梅雨」 ◇「梅雨時」 ◇「梅雨空」 ◇「梅天」(ばいてん) ◇「梅雨雲」 ◇「青梅雨」 ◇「空梅雨」(からつゆ) ◇「旱梅雨」(ひでりづゆ) ◇「梅雨曇」
6月上旬から7月中旬にかけて降り続く長雨をいう。前半はしとしととした雨が続き、一旦中休みがあって、後半は梅雨明け間近には雷を伴って豪雨となるが多い。「つゆ」は“梅の実の熟する時期の雨(梅雨)”とも、“物に黴が生じやすい時期の雨(黴雨)”とも言われる。「青梅雨」は新緑に降る梅雨をいう。「空梅雨」は梅雨期間にほとんど雨の降らないこと。「旱梅雨」ともいう。
例句 作者
おほつゆの玻璃のかがやきそめにけり 原波朗
おほつゆの窓のさし来る旭かな 原波朗
かりそめの梅雨物語いま漕ぎ出でな 河西志帆
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
ずんずんと鼻毛の伸びる梅雨かな 丸谷才一
ほどほどにならぬが自然梅雨出水 出口民子
わが骨の音を消したる梅雨畳 勝部孚萩
わらうてはをられずなりぬ梅雨の漏 森川暁水
コソボ停戦その朝刊の梅雨湿り 倉本岬
おほつゆの玻璃のかがやきそめにけり 原波朗
おほつゆの窓のさし来る旭かな 原波朗
かりそめの梅雨物語いま漕ぎ出でな 河西志帆
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
ずんずんと鼻毛の伸びる梅雨かな 丸谷才一
ほどほどにならぬが自然梅雨出水 出口民子
わが骨の音を消したる梅雨畳 勝部孚萩
わらうてはをられずなりぬ梅雨の漏 森川暁水
コソボ停戦その朝刊の梅雨湿り 倉本岬
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