竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

ぬかづけばわれも善女や仏生会 杉田久女

2020-04-08 | 今日の季語


ぬかづけばわれも善女や仏生会 杉田久女

釈迦は慈悲と博愛に満ちている
求めるものには与え
悔いるものには救い
改めるものには許す

近くにぬかづく者は全て釈迦の弟子である
ぬかづくだけで自分の心が洗われる
そんな気がする
これも既に釈迦の功徳の表れだ

作者は救われている

(小林たけし)



【仏生会】 ぶっしょうえ(ブツシヤウヱ)
◇「灌仏会」(かんぶつえ) ◇「誕生会」(たんじょうえ) ◇「浴仏会」(よくぶつえ)

4月8日(地方によっては5月8日)に釈尊の降誕を祝福して行う法会。花御堂を作り、水盤に誕生仏の像を安置し、参詣者は小柄杓で甘茶を釈尊像の頭上にそそぐ。灌仏会・降誕会・浴仏会・竜華会などとも言い、花御堂は摩耶夫人が無憂樹の下で釈迦を生んだという伝説の藍毘尼林に型取ったもの。灌仏会。

例句 作者

みづうみのこまかきひかり仏生会 鷲谷七菜子
藪に日のしばらくかかり灌仏会 永方裕子
大雨の降りかくす嵯峨や仏生会 渡辺水巴
どしや降りに落花ただよふ仏生会 大野林火
仏生会くぬぎは花を懸けつらね 石田波郷
白猫の松を降りくる灌仏会 星野恒彦
仏母たりとも女人は悲し灌仏会 橋本多佳子

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