竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

聖五月たかあし蟹の面構え 小林実

2020-05-01 | 今日の季語


聖五月たかあし蟹の面構え 小林実

聖五月とたかあし蟹のとりあわせに妙なる空気感がある
ましてやその蟹の面構えを対峙させている
なみなみない俳味と作者の気概がほとばしる
作者は五月に大きな想いをいだいているのだろう
(小林たけし)

【五月】 ごがつ(・・グワ・・)
◇「聖五月」(せいごがつ) ◇「五月来る」
5月6日頃が立夏で、この月から夏に入る。新緑が鮮やかな時節である。カトリックでは5月をマリアの月とすることから「聖五月」「聖母月」とも呼ばれる。

例句 作者

聖五月何かが違うメロンパン 平田典子
聖五月何も加えぬ塩むすび 宮坂市子
聖五月定型という壊れもの 中島芳昭
聖五月笑い転げるセーラー服 蓮見徳郎
聖五月終刊号のまたもかな 大牧広
聖五月郵便受けは空のまま 辻兼子
聖五月飛騨ステーキの厚さかな 加藤浩子
航ゆるく五月の幟陸に見し 河野南畦
蚤の市アンダルシアの五月かな 川村暮秋
触れてみる駱駝の瘤に五月来る 国武十六夜


2 コメント

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Unknown (kyouen01)
2020-05-03 14:48:37
実さん!懐かしいです。
その昔、句会をご一緒させてもらってました。
実さんらしい飛躍のある句だと思います。伝統的な句風よりも、こういう現代的な方にどうしても惹かれてしまいます。
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Unknown (たけし)
2020-05-04 09:53:27
モニカさんコメントありがとうございます
実さん もと饗焔のメンバーだったのですね
この句は現代俳句協会のデータベースから拾いました
数ある例句の中から選んで掲載させていただきました
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