籔ごしやはだか參りの鈴冴る
門付の三味遠き夜やかねさゆる
冴る夜や大星一つ流れ行く
裏山や月冴えて笹の音は何
鐘冴ゆる夜かゝげても灯の消んとす
琵琶冴えて星落來る臺哉
星冴えて篝火白き砦哉
借り家や冴ゆる夜近き汽車の音
冴ゆる夜や女ひそかに劍習ふ
女房泣く聲冴えて御所の夜更けたり
冴ゆる夜の北斗を焦す狼烟哉
子規時代順に21才から30才までの季語「冴」の句である
鈴/鉦/夜/月/琵琶/泣く声など冴ゆるものの数多である
のろし【狼煙・狼烟・烽火】
①
敵襲などの変事の急報のために、高く上げる煙や火。古くは草や薪を燃やし、後には、火薬を用いた花火のようなものもあった。 「 -があがる」 〔中国で、狼の糞ふんを加えると煙が直上するといわれた〕
②
合図。信号。 「新時代の到来を告げる-」
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