竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

古宮やひとりじめなり紅葉狩る

2013-10-16 | 
古宮やひとりじめなり紅葉狩る



今年は温度差が激しいところから
紅葉が見事だという

にぎやかな寺院や公園の紅葉も悪くはないが
ひっそりとした
名もないような古宮に枯木が紅葉していたりしたらたまらない

何時間でも独り占めしていたい

無作法は庶民の流儀焼秋刀魚  たけし

2013-10-12 | 入選句
無作法は庶民の流儀焼秋刀魚  たけし

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秋刀魚がうまい
どうにも上品には無理な食材である
頭を取れば残すところは中骨と尻尾のみ

腸から小骨まで
これを残したら秋刀魚の美味は半減する
諸門の流儀 にとても似合う

気づくと両手頭と尻尾を掴み
貪っていたりする

昨年の原句は 無作法は庶民の流儀秋刀魚かな
その後    無作法は庶民の流儀秋刀魚食う
       無作法は庶民の流儀初秋刀魚


と変遷しているが
まだ完成していない気がする

どなたかご意見をいただけませんか・・


入選 2019/12/23 下野新聞 宋岳人選

百年の嘘つきとおし棄案山子

2013-10-11 | 
百年の嘘つきとおし棄案山子



瑞穂の國日本
縄文弥生の時代から稲作は盛んだったよいう
伊勢神宮の式年遷宮のも
おごそかで拡張高く稲に関係の深いものが多い

案山子の歴史はいつごろからだろう
鳥たちを追い払うヒトガタ
太古から日本人は知恵がありユ0モアもあるのが嬉しい

用済みになった棄案山子
伝来の嘘の演技は全うしたと褒めてあげたい

独り酌む新酒に渋面抗えず

2013-10-10 | 
独り酌む新酒に渋面抗えず



賑やかで雑然とした気取らない店で独りで呑むのが好きだった
おしゃれして身分を明かさず敷居の高い店でシャイにふるまうのが愉快だった

客の一人もいないような場末の居酒屋で一人も好きだった
知り合いのいないのは普段とは別の人間になれるような気がした

喧騒の中で自分だけの世界に没頭し
「俺は本当は・・・」などと言い訳していたような時代もあった

自宅で理由もない渋面をして一人酒
家人はこの時声をかけない

その酒が好みの新種だったりすれば
たちどころに渋面は消えてしまう

自分史をまたひとつ消す夜長かな

2013-10-09 | 
自分史をまたひとつ消す夜長かな




夜が長い
このところ秋の夜長も苦にならず
そそくさと寝床に入りすぐに熟睡

それでもいつかは仕上げようとの自分史の下書きをながめてりする
勢いに任せた生き様を恥じて
書き直したりするが
削除する部分が多くて
主人公そのままに

また、うすっぺらになってくる

たくさんのたしかな気配露の朝

2013-10-08 | 
たくさんのたしかな気配露の朝  たけし



朝露がしっとりと

露けく という表現があるようだがしっかりとした理解がまだできないでいる
日本人の繊細な感性は昔のほうがなんとも優れていたようだ

早朝 歩いていると道端の草花には朝の露がきらめき出している
空気はしんとして快い涼気がある

生きるもの生きたもの
たくさんの気配が混然として感じられる

そして自分もその中の個だ

足の爪勢いのよく秋日和

2013-10-07 | 
足の爪勢いのよく秋日和



台風がまた来るのだという
風速65メートル
鉄塔が倒れトレーラーが横転する強さだそうだ

しかしながら本日は完全なる秋の日和だ
こんな日の朝は
庭に出て爪をきる

小気味の良い音とともに
勢いよく日をうけてとびちる

なんとも気持ちg良い

白鷺の木鶏のごと秋の風

2013-10-05 | 
白鷺の木鶏のごと秋の風





二階の窓から一面の稲田が臨める
今の季節 田は櫓田だ

田の水たまりは鷺をはじめ鳥たちの狩場だ
鷺は木鶏のように動かずに水中を用紙している

突然 俊敏な動作で蛙や泥鰌などが餌食になる
生命の循環 
この営みは永遠だ

じっと佇んでいる姿に瞑想する哲人をもみたような気もしたが
そんな甘いものではなかったようだ

枝折戸に伴するかたち秋茜

2013-10-04 | 
枝折戸に伴するかたち秋茜




今年の赤とんぼは数が多いようだ
夕方 犬を連れての散歩ヴぃでるが
裏木戸に止まっていたりする

中学生の孫が
伴という字はとんぼのかたちに似てるねと言った

なるほど見えなくもない
裏木戸のとんぼは伴はしなかったが・・・

秋雨に音つんざいてオートバイ

2013-10-01 | 
秋雨に音つんざいてオートバイ





秋雨の激しく降るなかを
爆音を響かせて疾走するオートバイを見る

オートバイは青春そのものだ
スピード スリル
陶酔させるには申し分な
そして爆音

かりたててかりたてて

夏も良いが冬にむかうこの頃
雨の中なら催行だろう