温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

モノづくりの地味な人にも目を向けて

2011-02-05 17:24:06 | プロダクト
今の世の中、注目の的はハイテクガジェット、ソフトウエア、グルメ、くちこみ、ネットなどだ。
ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアが注目を集めている。
それらのツールのクチコミの効果が注目されているようだ。
でも、これらのいわゆるブームは、過剰なような気がする。過剰だからブームなんですけどね。
クチコミやワードオブマウスの力はたしかに現代においてすごい力を持っているし、いわゆる消費文化を担っていると言えるだろう。
また、デモなどのパワーの増大にも一役かっているとも思う。
しかし、これらはあくまでも手段に過ぎないと思う。
商品のクチコミ伝搬力により、売上が増すだろうが、商品そのものがなければ、なんの意味もない。
商品があるレベルか、クチコミで語られる魅力がなければ、これらのツール手段はなんの意味もない。
デモなどもそうだろう、具体的に実行する人たちがいなければなんの意味もない。
いわゆるデマで終わる。
そう考えたとき、商品をつくっているモノづくりの人にもっと注目を向けてもいいのではないだろうか。
モノづくりとは、1円のコストダウン、いや1銭単位のコストダウンを地道に真面目に遂行する地味な活動などが主体だし本質だ。
クチコミなどで商品が注目されている影には、エクセルのシートで数100点の部品のコストを1銭単位で計算し、目標値を立て、数カ月間の試作と信頼性の確認や安全性の確認、質感の工場などに毎日毎日残業に明け暮れている人の存在にもっと目を向けて欲しいと思う。
仕事とか良い商品は、これらの真面目で地味な取り組みが99%なんですよね。
今年の元旦のNHKの「日本が頑張るためには」みたいなテーマの番組でコマツの会長さんが言っていた1%のアイデアと99%汗なんですよ。
アップルの商品、iPadやiphoneが語られているけど、あの派手な商品でも99%は地道な真面目なこだわりの結果生まれているんですよね。
特に、これから会社にはいるような新入社員の人は、派手な表面的な部分だけに憧れるのでは、会社に入ってからの現実の地味さに耐えられなくなっても何の不思議はない。
クチコミや広告などの部分は派手だけど本質ではないなあ。クチコミや本質は非常に大事なんだけど、商品を地味に作り上げることはその数倍大事だということが、世の中では薄れてしまっているような気がする。