宇江佐真理著
憂き世店(松前藩士物語)
久しぶりに宇江佐さんの小説を読みました
やっぱり安定の宇江佐さんです
一気読みしました
浪人になった夫総八郎を追って江戸に出てきた妻なみ
いつか、帰封できると信じて2人で長屋暮らしを始めます
長屋の住人達との交流から色んなことを学ぶなみ
助けたり助けられたりしながら月日が過ぎていきます
しかし、武士の矜持を失うことはありません
出会いもあれば別れもありました
貧しさで子どもも産めないと悩むなみ
ここは本当に泣けてきました
最後は帰封も叶い、娘友江と三人で江戸を去っていきます
貧しさにもめげずに願いを叶えた夫婦の物語
個性豊かな長屋の住人も生き生きと描かれています
彼らがいたからこそふたりの願いも叶ったとも言えます
やっぱり宇江佐さんの本はいいですねえ