ザ・シネマ、日曜朝の西部劇。この日は、またもセルジオ・コルブッチ監督の『ミネソタ無頼』。
眼病に侵された早撃ちガンマンのミネソタ・クレイ(キャメロン・ミッチェル)が、自分を無実の罪に陥れ、妻まで殺したフォックス(ジョルジュ・リビエール)を倒すまでを描く。
『誇り高き男』(56)に似た設定で、暗闇での決闘などの趣向もある“真面目なマカロニウエスタン”。めちゃくちゃな展開と強烈なバイオレンス描写を得意とするコルブッチにしては誠におとなしい映画という印象。ミッチェルが西部劇的な身のこなしの良さや、本場仕込みの乗馬やガンプレーを見せる。とはいえ“マカロニ版の座頭市”という触れ込みはちと大げさな気がした。
また、先日見た『ガンマン大連合』(70)のイリス・バーベンもそうだったが、コルブッチはエキゾチックな美女を魅力的に映す。そこがセルジオ・レオーネとは違うところだ。
ラストは、眼鏡を掛けたクレイが、娘と恋人の結婚を祝福しながら去っていくというものだったが、二階堂卓也さんの『イタリア人の拳銃ごっこ』によれば、これは日本で公開された英語版とは別のバージョンだという。
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