『舞踏会の手帖』(37)(1982.4.14.)
夫を亡くしたクリスティーヌ(マリー・ベル)は、20年前に16歳で舞踏会にデビューした時の手帳を見付け、そこに記されたかつてのダンスパートナーたちを訪ねる旅に出る。ジュリアン・デュビビエがオムニバス形式で描いた名編。
この名作の誉れ高い戦前のフランス映画を見て感じたことは、ノスタルジーはそのまま心にしまっておく方がいいのかもしれないということだった。いくら昔を懐かしんでも、そこに戻れるはずもないのだから。そして、自分はもとより、周囲の人々の生活も、時がたつにつれて否応なく変わっていくものだということを、改めて思い知らされた。
【今の一言】今から約40年前、二十歳そこそこで見た時は、正直なところ、何だか古くさくて後ろ向きな映画だなあと思ったものだが、今見直したら、身につまされてしまうかもしれない。
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