かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

謹んでお詫びし訂正申し上げます。

2015-09-25 | 気ままなる日々の記録

本稿「「夕焼け」でヴェルレーヌの詩について書きましたが、もし間違っていると読者にご迷惑をおかけすると思いアマゾンの「ヴェルレーヌ詩集」新潮文庫堀口大學訳を注文しました。その本が今日届き、早速調べて見ましたら、脚注に

上田敏先生の名訳で「秋の日のヴィオロンのため息身に染みての名調子で人口に膾炙しているので」とありましたから、前出の詩の訳者は上田敏先生でした。謹んで訂正させていただきます。なお、詩の訳と云う作業は大変なことで堀口先生も自分の訳を発表されてから数年後、ヴィオロンのというのは秋風が竹の切り口を通るときに出すモガリブエのようなものと気が付かれ、『秋風のヴィオロンのとされたそうで、原作には「秋のヴィオロンの」となっており、日も風も入っていません。と書いておられます。

蛇足ながら、若いころ皆に人気のあったハイネの詩集も取り寄せました。今こうして読んでみると、ヴェルレーヌの方が断然よくハイネなんかお呼びでない感じです。若いころこの面白さに気が付いていたら、フランス語も勉強しいろいろな訳を読んで比較すれば面白かったでしょうに、と思えてなりません。60の手習いは聞きますが、70の手習いは聞いたことがありませんので、残念ながら、今からの勉強は無理です。(E)

参考までに堀口大学先生の訳をかきます。

「秋の歌」

秋風の                        時の鐘

ヴィオロンの                    鳴りも出づれば、

節ながきすすり泣き               切なくも胸せまり

もの憂き悲しみに                思いぞ出づる

わが心                       来し方に

傷つくる。                     涙は湧く。

 

 

 


紀伊国屋さんチョット方向が違いませんか?

2015-09-25 | 気ままなる日々の記録

9月24日朝日新聞の「天声人語」によると、村上春樹さんの小説の初版本10万部のうち9万部を紀伊国屋書店さんが買い切って全国の支店に卸すと同時に他の書店さんにも買い取り制《返本を認めない)卸しますよと云うことを始めたといいます。狙いはアマゾンなど町の本屋さんを通さず本を販売する本の部数を晴らすためだといいます。

 私もアマゾン利用者です。街中の本屋さんが苦戦しているという話はよく聞きます。だって、確かにアマゾンは便利ですし配達も早いです。

 苦戦している小売店さんも消費者の利便性で勝負すべきで、競争相手に商品を回さないという作戦は権力主義といいますか、社会主義的だと思われます。

 街の本屋さんも店主が猫かなんかを膝に乗せてボーっと店番しているのではなく、自分の店のホームページぐらい開いて新刊の宣伝や、予約注文の受付ぐらいはするという消費者サーヴィスなどを考えいいアイデアを仲間内に紹介しながらアマゾンに対抗してもらいたいと思いますがどうでしょう。