今日6月4日の新聞各紙は6日間行方不明だった北海道の小学2年の男の子の記事であふれていた。こうなると各紙の編集方針や記事の書き方記者の着眼点がよく分かって面白かった。新聞社の名前を挙げるのは差し控えるがいい視点の文章とオソマツな文章がよくわかりました。
今日のお風呂でもケアーさんたちの間でこの話題で持ち切り、
僕担当のケアーさんなんかテレビで無事だったと聞いて「よかったなあ~。と思ったら涙が出てきちゃった」とのこと。
やはり、お母さんだなあと思った次第。
そこで僕の感想。①この子は素晴らしい能力の持ち主で将来は学者とか研究者になりいい研究をされるだろう。
②この子はお母さん似で、お母さんは頭のいい人に違いない、という感想を述べ、
ケアーさんたちに大演説をやっていた。オソマツ君はどこまで行ってもおしゃべりだ。
①の理由は、言うまでもなくこの子の行動が冷静でその時々に的確な判断をしていること。感情に乱されることなく6キロの道を黙々と歩いている。小屋に着いたときもドアーを全部押してみて施錠忘れのとドアーを見つけ、
さらにマットを引っ張り出して二枚重ねにし、その間に入って眠っている。少しは泣いたり叫んだりしたかもしれないが、そんなことが無駄だという状況を把握し水を飲んで夜明けと晴天を待っている。
中年の男の判断に近い身のこなしだ。
②この子のお父さんは感情に流されやすい性格だからこの子のこうした冷静さはお母さん譲りだと思われる。
こうした資質は研究者にとってなくてはならないもので、この子は将来立派な研究者になれる資質を持っていると思われる。
いたずらをしたした子供を見ず知らずのところで車から下して走り去るという行いはカーッとなったといわれる感情的な粗暴そのもので、
この子の父親は感情的な粗暴性のある性格といえると思う。
こうした判断が②の理由です。この意見はお風呂のケアーさんたちの賛同を得た。さらに、
水を向けるとほとんどのお母さんが「うちの子は主人の嫌なところばかりを受け継いでいて嫌になる」とおっしゃった。
将に「男はつらいよ」の世界である。というのも、男親で、自分の娘を、妻の嫌なところばかり似ている」という男は一人もいないと思うからである。
今度の事件で感動的なシーンは①発見したのが捜索を担当していた自衛隊員ではなく、別の用事でこのハウスへ来ていた隊員によって発見されたことと②直ちに、ヘリコブターで大きな病院へ搬送されたことだろう。この男の子にとってヘリコブター乗機は初めての体験であっただろうし、ヘリコブターから地上を見た印象は生涯の思い出になることだろう。その思い出が明るいものであることが救いである。(T)