オーストラリア大陸の東側に位置し、赤道面に関して日本とほぼ対象の位置に南島と北島と云う二つの島からなる風光明媚な島国である。
青い海と美しい草原に覆われた陸地には、ノンビリと草を食む羊たちが溢れ、国を挙げて「観光立国」宣言をし、観光客を暖かく迎えてくれます。
国の政策で、牧場経営の農家の屋敷にバスとキッチンのついた離れが建てられていてそこが観光客に貸し出されます。
普通は1週間単位とか1か月単位で貸し出され、お部屋の掃除やシーツ交換がついています。
主な観光客は、北欧やヨーロッパからで、クリスマス休暇と新年の休暇を続けて家族で暖かいニュージーランドで過ごすという客である。
12月に入ると日差しが強くなり、街も野山もあでやかな花が咲き誇ります。
特に北島の海辺で見られるポフツカワの赤い花や、南島のレイク・テカポ周辺のルピナスの花畑などは、夏の到来を知らせる花として有名です。
色鮮やかな風景が、旅の感動を倍増させてくれることでしょう。
また、日没が遅いのもこの季節の魅力。
夕方からセーリングに出かけたり、眺望のいいレストランでゆったりディナーを楽しんだりと、リラックスした時間が過ごせます。
また美しい湖が多いのもニュージーランドの特徴で、若いカップルがゆっくりボートを漕ぎ出していたり、シートを敷いてスナックをたべていたりします。
蛇足ながら、ニュージーランド観光に興味をお持ちの方は、インターネットでその旨を書き検索されると、ニュージーランド政府作成の観光案内に容易にたどり着きます。
そこには、素敵な写真満載の上、経費の概算も記載されています。
ニュージーランドをドライブする人に、絶対伝えなけれがならないことがあります。
それは、郊外に出ると交差点に信号がないことです。
代わりに交差点にはラウンド・アバウトと呼ばれる大きな円があります。
この円内に車道に相当する円形の車道が同心円状に3車線ぐらい用意されています。
一般の車道から円周上の車道に入るのにいったん停車し円周上の車道を90~180°廻ってまた一般道へ出る人は一番外側の車道を走り、270°以上廻る人は外から2番目の車道に入ります。
自分が出たい一般道が近づいたら、外側の車道に移りそれから一般道に出て行きます。《文章で説明するのは大変難しいので「地球を歩く」というガイドブックを参考にしてください。
なぜニュージーランドの交差点に信号がないかと云えば交差点の近くに電源がないからです。
道路に沿って何本も電柱が立っているのは日本だけです。
ニュージーランドは島国ですが、人口密度は少なく、郊外では、交差点の近くに民家もありません。逆に交差点の真ん中に半径15メートルくらいの円形車道を用意するくらいはいくらでもできます。それだけ自然が豊かです。
ニュージーランドの魅力は文化が高く、衛生状態がよく、どんな場末の食堂に入っても衛生的で、上品な味の料理をだしてくれますし、お値段もたかくありません。
b国民の皆さんは大いに親日的で親切ですぐに「うちの洗濯機は日本製だとか、うちのエアコンは日立だ」とかいって親愛の情を示してくれます。
またここには、氷河もあります。
近世ヨーロッパ人で最初にニュージーランドへ来たのはハワイを発見したと云われているキャプテンクックです。
彼が南太平洋を航海中、望遠鏡で島と山を見つけこの島に寄ったのが最初と云われています。
その山がマウント・クックと呼ばれているニュージーランドで一番高い山で、ここには氷河があり、ヘリコブターで行くことができます。
最後に一つ、南島に滞在中の体験談を一つご紹介します。
朝食を済ませるとすぐに、海岸線に向かい、波打ち際をぼんやり眺めていることを日課にし ていたころ、その波打ち際を馬に乗って楽しそうに毎日走っている白人の中年男と顔見知りになり、ある日その人が馬から降りて、何処から来たかと話しかけてきた。
そこでこちらも同じことを聞き返し、共に下手な英語で話し合いました。
それによると、彼はドイツの中学の理科の先生で、毎年同じ宿へ奥さんと来ていて、馬はその家主の家の馬で、自分が来ると馬がとても喜ぶので馬に惹かれて来ているとのことだった。
波打ち際を乗馬で走るなんて、見ているだけで楽しそうだが本人はどんなに楽しいことか、ドイツ人の豊かさは、小さな家の家電の中に埋まっている日本人の豊かさと桁が違うと思ったものだった。
云い忘れましたが、ニュージーランドの北島には温泉も露天風呂もあります。
みんな、水着をきて露天風呂に入っていました。これは、日本の方がはるかにいい。(T)