鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2650回】 トップは正確に数字を把握しなければならない

2018年04月02日 | 住宅コンサルタントとして
経営者は、数字を正確に把握しておかなくてはなりません。

数字が好きか嫌いか、ということはどうでもよくて、
経営者なら数字に対する感覚を研ぎ澄まさなくてはならないのです。

この建物だと原価は大体どれくらいで収まるのか?

詳細な積算をしないと分からない、というのでは
中小工務店の場合、ちょっと困ります。

「原価はおそらくこれくらい」という概算の金額が
多くても誤差3%以内に収まるくらいの数字の感覚が必要かと思います。

また社内のさまざまなスタッフにある数字を集計し、
まとめて資料を作成してもらったとしても、
その資料を見て、違和感を感じられるような感覚も必要かと思います。

人間が集計するものにミスはつきもの。

数字そのものは正確ですが、そのデータを取り、集計するのは人間。

だから自分の中で大体の感覚を掴めるよう、
トレーニングを行っておくことは必要かと思うのです、

そのポイントは、日頃からいろんなことを数字で考える癖をつけること。

例えば、あるお店に入った時、

「このお店の一日あたりの売上はいくらか?」
「一日の客数はどれくらいか?」
「一人あたりの客単価はいくらか?」
「来店して下さったお客様の購買率は何%か?」

ということを考えたりすることです。

また、自社の営業スタッフの月間の実質営業時間は何時間で、移動時間は何時間か、
など数字を予測し、その数字を検証しておくことです。

日頃からいろんな数字を測定したり、予測したりすることが習慣化されると、
数字に対する感性が上がってきます。

こうした努力を重ねることで、経営者は数字に対しての感性が鋭くなります。

ではなぜ、経営者が数字に対して感性が鋭くならなければならないか?

それは、経営者が数字に対して鈍感だと、
スタッフさんが社内の数字を集計する際に、適当にやってしまうようになるからです。

細かな部分までしっかりと経営者が数字を見る。
資料に対してツッコむ。

だから緊張感が生まれ、細かく数字をデータ取りし、集計する空気が組織内にできるのです。

一方、経営者が数字に対して鈍感だったり興味がなかったりする会社では、
出てくる資料の数字がおかしいことが実は多いのです。

それだと、正しい経営判断ができませんよね?

数字を正しくデータ取りできるかどうかは、トップにかかっているのです。
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