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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2661回】 正解かどうかを決めるのはお客様

2018年04月13日 | 住宅コンサルタントとして
年々変化するデザインのトレンドや新しい材料、斬新な収め方などを学ぶことなく、
過去の経験や資格があることで、「自分は一流」と勘違いしているオッサンが、
業界内には結構多い、と思います。

こういうオッサンに共通するのは、仕事をなめているんです。

自分の判断、経験に基づくことが基準だと思い込んでいるんですね。

仕事で最終的に正解が間違いかを決めるのは、誰だと思います?

そんなの、お客様に決まっていますよね?

お客様が満足され、喜んで下さったとしたら、それは正しい仕事だし、
お客様が不満を持たれたり、満足されなかったら、それは間違いなのです。

ということは、仕事で正解を出していこうと思うのであれば、
お客様のこと(=時代の流れ)をしっかりと学んでいかなくてはなりません。

そこを理解せず、自分の過去の経験だけで全てを判断するのは、
正直、仕事に対し、手を抜きまくっている。
すなわち仕事をなめている、としか思えません。



以前、時代の流れを全く分かっておられない住宅会社さんの経営幹部に

「こういう家が今のお客様が求めていることなので、
この家を販売しているVCに加盟した方が良いですよ」

とオススメをしたのですが、そこの幹部の方々は、

「当社が考える良い家の概念とはかけ離れた仕上がりの粗さが・・・。
当社では考えられない家です、厳しく言うと・・・」

とおっしゃられ、加盟されませんでした。

で、結果は今でも業績に相当、苦戦されておられるようです。

一方、そのお会社さんよりもはるか後に加盟されたお会社さん、
しかも新築事業に参入したばかりの会社さんの方が、
あっという間にその会社の4倍以上受注されているのです。

「当社が良いと思う家」は、
お客様からしたら垢抜けない、どこにでもある家、ということなのです。

すなわち、不正解なんですね。

こうしたことを感覚的に理解できない経営者が経営する会社が、
時代の変化についていけなくなり、市場から退場していくのです。


お客様だったら、こういう対応をどう感じるのだろう?
お客様だったら、こういう時にどうして欲しいんだろう?
お客様だったら、どういうプランニングなら、休日、快適に過ごしていただけるのかな?

というように、お客様の目で物をみて、考えて行動することが大切なのです。

そしてこの「お客様の目で物を見て、考えて行動します」という言葉は、
私が最初に働かせていただいた会社の経営理念の一つであり、
私自身、22年間、仕事をさせていただく際、日々意識していることでもあります。


皆さんの会社では、正解を自分たちが出していないでしょうか?
お客様ならどう感じられるのか、考えることが出来ているでしょうか?
正解はお客様が決める、ということを理解できているでしょうか?
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