鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4358回】 山あり谷ありが世の常なので、順調な時に貯金をつくっておく

2022年12月05日 | 住宅コンサルタントとして

「経済は心理学」とよく言いますが、

実際に購入はできるのに、いきなり価格が上がると、

購入するのをためらう消費者が多いと思います。

(私もその一人です)

 

住宅業界に限って言うと、

ウッドショックや世界的インフレの中、

 

「今、建てるのは損だ」

 

と考えたお客様が今年の3月以降増え、

全国的にお客様の来場が激減しました。

 

そんな中、この秋まで待ってみたものの、

結局住宅価格が下がらないことに

しびれを切らしたお客様の一部が

秋以降、動き始めた感じが出ています。

 

ただ、それも一部のお客様だけですので、

まだ全国的には来場は順調ではありません。

 

私が危惧しているのは、

この12月以降の電気料金の上昇の現実を受けて、

本来であればお客様が動く時期ですが、

年明け後、またお客様の来場が落ちるのではないか、

ということです。

 

各クライアント様にお伝えしていますが、

特に北海道・東北・中部、そして北陸エリアの方が

かなり消費マインドが凹み、まずいのでは、と思っています。

 

でも、長い目で見れば、必ず景気や消費マインドに

山あり谷ありなのです。

 

コロナ禍の中、谷がこの3年無かったので、

ちょっと大変に感じてしまいますが、

これまでも、そしてこれからもあることなのです。

 

商売をやっていると、必ず景気が悪い時期も出て来る。

 

その時期を乗り越えられるだけの受注残の確保と

こういう時にご紹介をいただけるような関係性を

OB様やビジネスパートナー様と構築しておくことが、

住宅会社の経営上、欠かせないかと思います。

 

順調な時に貯金をつくっておく。

 

そしてお客様がなかなか来場されない時期に、

自分たちのオペレーションを見直したり、

新しい商品を開発したり、

ツールやカタログを一新したり、

日頃勉強できないことを学んだりすることが、

この次の山を迎えた時に生きるのです。

 

順調な時に調子に乗り、

谷の時期の準備をしていない会社が

本当に苦しくなります。

 

山もあれば谷もあることを踏まえ、

一喜一憂することなく、

コツコツと日頃からやるべきことをやっていきましょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【4357回】 リピート客... | トップ | 【4359回】 ネットでし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事