鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3590回】 隙をつくる

2020年10月28日 | 住宅コンサルタントとして

今、テレビショッピングなどで実演販売をしている、

レジェンド松下さんの本を読んでいます。

 

松下さん、月曜から夜ふかしとか、

いろんな番組にも出演されていることがありますが、

実演販売の極意をその著書で書かれています。

 

実演販売を見ているお客様の大半は、

 

「絶対に買わないぞ」

 

という気持ちで実演を見ていますし、

そもそも実演販売において目的買いはあり得ません。

 

そんな中、松下さんは、どうやってモノを売っておられるのか?

 

でもこうした売り手を買い手の関係は、

住宅業界でも全く同じだと思います。

 

お客様は建物を見たいけれど、

住宅営業マンに強引に買わされる、ということは避けたいと

思っていますから、かなり壁をつくっていますよね?

 

その壁を取っ払うために、皆さんはどんなことに取り組んでいますか?

 

レジェンド松下さんは、著書の中で、

 

「あえて隙をつくる」

 

ということが重要だ、と書かれています。

 

実演販売をしていると、どうしても波があって、

全く売れない時間帯があるようで、

その時はどれだけ頑張ってお客様に話しかけても

足すら止めてくれないこともあるそうです。

 

ところが、こういう時に道具を片付けようと

お客様に対して背中を向けながら、

テーブルの上に実演販売用の商品を置いていると、

お客様が興味を持って近づいてきてくれるそうです。

 

売る気満々の営業マンだと、近づきたくないのに、

背中を見せる(隙をみせる)と近づいてきてくれる。

 

近くにきたお客様にその後、自然に話しかけ、

実演すると買っていただけるそうなんですね。

 

お客様との距離を詰めるために、

隙を見せるということは、

住宅の営業にも非常に使えるポイントだと思います。

 

いつも売る気満々、説明する気満々で、

お客様に心理的な壁をつくらせていませんか?


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