鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【第3882回】 コロナとはうまく付き合っていくしかないという現実に、早く気づくべき

2021年08月16日 | 住宅コンサルタントとして

コロナの感染拡大が起こってしばらくの間、

東アジア、東南アジアの感染者数は、

欧米のそれと比較して相当少なく、そのデータから、

コロナにアジア系は感染しにくい、ということを

クライアント様にお伝えしてきたと思います。

 

ところが、デルタ株の感染が拡大すると、

東南アジアや日本でも一気に感染が拡大。

 

例えば、ベトナムなんかでいうと、

今年の6月頃までは感染者が本当に少なかったのに、

7月に入ってからは1日あたり1000人を超え、

ピーク時だと1日1万人以上の感染者が出ることに・・・。

 

マレーシアやフィリピンも程度の差こそあれ、

デルタ株に対しては、欧米系もアジア系も

同じように感染しやすいのでは、ということを

データから感じていたのですが、

東京大学医科学研究所の佐藤准教授らの論文により、

これらのことの整理がつきました。

 

結論から言うと、日本や東南アジアの人たちの多くが持っていた、

免疫を司るHLA-A24というものがあるのですが、

デルタ株はこのHLA-A24を含む免疫から逃避する、

ということが発表されたのです。

 

すなわち、デルタ株の前では、欧米人もアジア系の人も、

感染のしやすさは同等であるということ。

 

なのでアジアで感染拡大の日々が

この7月以降、続いているのは、

デルタ株が暴れまくっている、ということで間違いないと思います。

 

ただ、欧米なんかは、1日当たりの感染者数は、

人口対比でみれば、日本よりも全然多いのです。

 

アメリカでは8月に入って、

1日あたりの感染者が10万人を超える日も出ていますし、

フランスでも8月に入って1日あたり2万人を超えています。

 

でも、死者数は増えていないので、

経済を普通に回している訳です。

 

ワクチンを打った場合、

デルタ株でも重症化になりにくく、

死亡することリスクも激減する、ということは

データからもはっきりしていることなのです。

 

ワクチン接種が進んでも、

「感染者数をゼロにする」ということは無理で、

死者を防ぎ、医療崩壊を防いでいくしかないことに

一人でも多くの人が気づき、

こうした環境の中で経済を回し、

幸せに暮らしていくにはどうすれば良いかを考えないと、

と個人的に思っています。


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