鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3881回】 自責思考

2021年08月15日 | 住宅コンサルタントとして

社会に出て最初に働かせていただいたメーカーで、

営業マンとしてデビューした頃、

とにかく一軒でも多くのお客様を訪問して

いろんなことを教えていただく毎日を過ごしていました。

 

お客様に商品を買っていただけない理由をヒヤリングすると、

 

「(ユニットバスの)断熱サポートが無く、断熱しづらいから」

「キャビネットがホーローじゃないから」

「枠材がMDF製でビスが効かなく、大工が嫌がるから」

「価格が高いから」

「ガラスを入れるのに、外から入れなくてはならないから」

 

というような声をいただくことが多かったです。

 

お客様に買っていただけないのは、

商品がお客様の要望を満たしていないからだと思い、

売れない要因を商品のせいだと考えていた時期がありました。

 

商品開発部の方たちと話をする度に、

他社商品の良いところと自社商品のダメなところを

開発部の方たちに熱く訴求し、

商品改良のお願いを誰よりもしていたと思います。

 

ところが、そんな状況の中でも

売りまくっている先輩はおられましたし、

25歳で読書に目覚め、

ビジネスの世界で成功されている方の

考え方や行動に触れていく中で、

自分が如何に未熟だったかということを痛感しました。

 

ビジネスの世界で結果を出している方は、

全て自責で物事を考えているのに対し、

売れない営業マン(=当時の私)は、

他責(売れない理由を自分以外の責任にすること)で

物事を考えている、ということを痛感したのです。

 

自分がどう行動すれば、

今より1社でも多くのお客様に買っていただけるか?

 

自分の営業スタイルをどうブラッシュアップすれば、

よりお客様は関心を持って下さるのか?

 

当時、働かせていただいていた会社は、

接待交際費も営業マンは一切使えない、

価格は他社よりも高い、

商品優位性も住設機器はほぼ無かったです。

 

そういう環境の中で、常に自責で物事を考える癖がつき、

結果としては新規開拓をたくさん実現させ、

結果を残すことができました。

 

過去も相手も環境も簡単には変えられませんが、

自分の考えや行動を変えることで、

ビジネスの結果は変わるということを

20代で経験できたのは、本当に大きかったと思います。

 

ただ、今の日本は、残念ながら

自責で物事を考える癖がついていない人が

かなり多いよなと感じることが多いです。

 

その分、自責で考え、

自らの考えと行動をドンドン変えていける人が

勝ちやすくなっていると言えるでしょう。

 

自責で物事を考える。

 

皆さんはできているでしょうか?


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