社会に出て最初に働かせていただいたメーカーで、
営業マンとしてデビューした頃、
とにかく一軒でも多くのお客様を訪問して
いろんなことを教えていただく毎日を過ごしていました。
お客様に商品を買っていただけない理由をヒヤリングすると、
「(ユニットバスの)断熱サポートが無く、断熱しづらいから」
「キャビネットがホーローじゃないから」
「枠材がMDF製でビスが効かなく、大工が嫌がるから」
「価格が高いから」
「ガラスを入れるのに、外から入れなくてはならないから」
というような声をいただくことが多かったです。
お客様に買っていただけないのは、
商品がお客様の要望を満たしていないからだと思い、
売れない要因を商品のせいだと考えていた時期がありました。
商品開発部の方たちと話をする度に、
他社商品の良いところと自社商品のダメなところを
開発部の方たちに熱く訴求し、
商品改良のお願いを誰よりもしていたと思います。
ところが、そんな状況の中でも
売りまくっている先輩はおられましたし、
25歳で読書に目覚め、
ビジネスの世界で成功されている方の
考え方や行動に触れていく中で、
自分が如何に未熟だったかということを痛感しました。
ビジネスの世界で結果を出している方は、
全て自責で物事を考えているのに対し、
売れない営業マン(=当時の私)は、
他責(売れない理由を自分以外の責任にすること)で
物事を考えている、ということを痛感したのです。
自分がどう行動すれば、
今より1社でも多くのお客様に買っていただけるか?
自分の営業スタイルをどうブラッシュアップすれば、
よりお客様は関心を持って下さるのか?
当時、働かせていただいていた会社は、
接待交際費も営業マンは一切使えない、
価格は他社よりも高い、
商品優位性も住設機器はほぼ無かったです。
そういう環境の中で、常に自責で物事を考える癖がつき、
結果としては新規開拓をたくさん実現させ、
結果を残すことができました。
過去も相手も環境も簡単には変えられませんが、
自分の考えや行動を変えることで、
ビジネスの結果は変わるということを
20代で経験できたのは、本当に大きかったと思います。
ただ、今の日本は、残念ながら
自責で物事を考える癖がついていない人が
かなり多いよなと感じることが多いです。
その分、自責で考え、
自らの考えと行動をドンドン変えていける人が
勝ちやすくなっていると言えるでしょう。
自責で物事を考える。
皆さんはできているでしょうか?