鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3305回】 会社が良い方向に進む兆候

2020年01月17日 | 住宅コンサルタントとして

経営の本質をよくわかっていなかった頃は、

業績がイマイチの会社は、

正しい方法を知らないから結果が出ていない、

と本気で思っていました。

 

そしてそういう会社に正しい方法、時代に合った方法を提案すれば、

業績が上がると思っていたのです。

 

でも、正しい方法を選択すれば、業績が上がるか?

正解を知っていれば業績が向上するか?

 

商売って、そんなに単純ではないですよね?

 

正しい方法を知っていたとしても、

それを現場のスタッフが深く理解して実践しなければ、

当然ながら結果は変わりませんし、

更に言えば、現場の社員さんが会社をどうにかしたい、

と真剣にやっているか、それとも適当にやるかで、

お客様への伝わり方も異なります。

 

だから、最終的な結果(=お客様に選んでいただけるかどうか?)に

影響を与える要素というものが、複数存在するのです。

 

正しい方法論を知っているだけでは、経営はうまくいかないのです。

 

ここがコンサルタントとして難しい部分です。

 

ただ、会社の雰囲気が、急激に良い方向に変化することもあります。

 

会社の中に、実力はあるけれど、会社の方針に共感せず、

持論を社内で展開するような人がいると、

どれだけ正しいことをやっても成果が出ないのですが、

会社のトップや役員がそういうスタッフさんとじっくり向き合って話し合い、

こちら側の熱意が届いたり、本人が意識を変えたりすると、

一気に社内の空気が変わるのです。

 

まあ、こういうことは希なんですが・・・。

 

すなわち、業績がイマイチの時は、

やり方が間違っているといったことよりも、

組織内部に原因があることが多いということです。

 

戦略や方針が間違っていないのに、成果が出ていない会社は、

組織内部の問題解決を優先しておこなうべきでしょう。

 

その第一歩は、社員さんとの対話なのです。


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