住宅業界では、今、すごい勢いで多店舗展開をして、
一気に拠点を増やし、棟数を稼ぐ会社が存在します。
こういう会社は、ヘッドハント会社を使い、
出店エリアで働いているスタッフを引き抜きながら、
出店しているのです。
一店舗の受注棟数が減っているので、
多店舗展開をして、棟数と売り上げを成長させよう、
という考え方をしている会社が多いです。
そしてそういう会社は、
金融機関から融資を受けて、土地を仕込み、
建築条件付きの土地を用意して土地の力で受注していく、
というスタイルを取ることが多く、
正直、かなりリスキーな経営、というか、経営じゃなくて博打に近いよな、
と個人的に思っています。
リーマンショックのようなことが起これば、一気に倒産してしまうでしょう。
そもそも、何のための出店なのか?
そこに理念は存在するのか?
更に本当に施工品質の点において、
しっかりと施工されているのかといえば、
かなりいい加減に施工している会社があるのでは、
と個人的に思います。
例えば断熱材や換気システムの施工は、
正しい知識に基づいた、正しい手順で行う必要がありますが、
それを業者さん任せにしていたり、
監督自身が知識不足だったり、ということが
多々あるのです。
それだけ建築業界は一流の人材が少なく、
企業として社員さんをちゃんと教育する会社でなければ、
キッチリとした施工が難しい。
急速に多店舗展開をしている会社は、
そんな教育に力を入れていないという噂をやはり耳にします。
ある県の施工棟数1位の会社は、
あまりにもお客様との揉め事、トラブルが多く、
かなり顧問弁護士が忙しい様子。
コミコミ価格と言いながら、実際に見積を取ってみると、
全くHPに掲載されている価格と異なる、詐欺のようなことを
平気でやっている、日本海側のとある県にある住宅会社。
こういう会社に騙されるユーザーが残念ながら存在するのですが、
やはり騙されないように、一般の方も勉強しなければならないですよね。
海外では、窃盗にあったり、騙されたりする被害に合った場合、
被害を受ける側にも問題があるという価値観ですが、
日本の場合、まだまだ消費者に非はなく、
売り手側が一方的に悪い、という傾向が強いですが、
いい加減な企業や人は、いつの時代にも存在します。
しっかりと勉強して、悪徳業者にひっかからないようにしたいですね。