鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3209回】 絶対に勝てないと思わせてくれるライバルのおかげで・・・

2019年10月13日 | 住宅コンサルタントとして

大学を卒業して、最初に働かせていただいた会社で、

もう本当にすごい同期がいました。

 

とにかく、お客様や先輩に可愛がられる。

圧倒的に人気があるのです。

 

自社に対してあまり良い印象をもってもらっていないのか、

誰が訪問しても話さえ聞いてもらえないような、

難攻不落と言われていたお客様でも、

その同期が訪問すると、一気に仲良くなって、

そのお客様とゴルフに行ったりして、

結果、取引が始まるのです。

 

まあ、営業マンという領域でまともに勝負したら、

100%勝てないと思う同期でした。

 

でも同期だから、負けたくはない訳です。

 

キャラの部分では、100%負ける。

お客様に可愛がられるところでも勝てない。

 

自分が勝てるとしたら、どういう点だろう?と

20代の頃にメチャメチャ考えました。

 

で、自分なりに出した結論は

まずは労働時間では負けないように、

量を徹底的にこなす、ということが一つ。

 

そしてお客様のお役に立つ提案力なら、

勉強すれば何とかなるので、

とにかくいろんなことを勉強をして、

提案力では負けないようにしよう、というのがもう一つ。

 

普通に仕事をすれば、100%勝てないこの同期のおかげで、

自分自身が強化すべき点が明確になり、

20代の頃から良い習慣が身に着いたと思います。

 

そしてその同期が実家の家業を継ぐとのことで、

入社5年目の時に退職したのですが、

彼が担当していたお客様を全て私が引き継ぐことになり、

北見市から旭川市に転勤となりました。

 

そしていざ引き継いでいろんなお客様を訪問すると、

彼が担当していたお客様の中に、

猛烈にクセが強く、無理難題を非常に言う得意先がありました。

 

私、正直、とても苦手だったのですが、

同期の彼は担当している時、

とても上手にそのお客様と付き合っていたのです。

 

「負けたくない」

という気持ちがメラメラと湧いてきて、

結果、何とか日々、対応することが出来ましたが、

その経験のおかげで、ストレスにも強くなり、

クセが強かったり、わがままなお客様でも対応できるようになりました。

 

振り返ると入社した会社で、

「絶対に勝てない」と思わせてもらえるような

優秀な同期や先輩のおかげで、

自分はどういう部分を強化しなければならないのか、

ということを考えるきっかけを得ることができました。

 

もし、「このメンバーだったら、自分が一番!」と思っていたら、

20代の頃から努力することをせず、

結果、とてもショボいビジネスパーソンで終わっていたと思います。

 

絶対に勝てないと思わせてくれるような、

優秀な同期や先輩がもし居たとしたら、

感謝しなければなりませんね。


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