今、衝撃的な本を読んでいます。
たまたま日経新聞で取り上げられていたので、
アマゾンで購入したのですが、
まだ途中までしか読んでいないのにも関わらず、
大きな衝撃を受けまくっています。
その本のタイトルは、「ニュータイプの時代」。
著者は山口周氏です。
20世紀後半から21世紀の前半まで望ましいと思われてきた
モノの考え方や行動のパターンが急速に意味を失い、
これからの時代、何が価値があるのか、ということについて、
著者の考えが非常に分かりやすくまとめられています。
昭和30年代後半から平成の初期までは、日本には課題だらけで、
その課題を解決し、モノを作り出す力が価値あることでした。
しかしながら、モノが過剰になり、正解がコモディティ化していく現代、
しかもこれだけの情報化社会になると、
問題を解決するための情報には、価値があまりないのです。
住宅業界に置き換えてみれば、
ひどい欠陥住宅やビックリするくらい性能地の低い住宅しか
供給できないような会社が多々、存在していた時代には、
問題解決(=性能と品質の良い家を提供する)は価値があったのです。
しかしながら、ひどい家しか建てられない会社が、
ほぼ淘汰された(まだ完璧に淘汰されていませんが)時代となっては、
「これだけ性能の良い家を当社では、こういう方法で実現します」
という解決方法の価値はドンドン下がっている、ということなのですね。
では、これからの時代、何が重要か?
著者によれば、「問題を発見し、提案する」という行為が重要だということなのです。
私の説明が分かりにくいので、ピンと来ない方もいるかと思いますが、
私自身は猛烈に共感してしまいました。
世の中が情報面・物質面で豊かになったことで、
困っていることや不便なことは急速に減少しています。
だからこそ、お客様に提案すべきことは、
「おそらく、今後こういうことが問題になっていくでしょう」
と未来を予測した上で、
「こういう暮らし方ができる家が重要ではないですか?」
「こういう工夫こそ、あなたが快適に暮らす上で必要ではないですか?」
という、問題を発見し、提案する力が重要になってくるでしょう。
市場において価値あるものが急速に変わっていく時代。
ここに適応していかなければ、お客様の支持が得られないのです。