前期、トップクラスの成績を出したのに、
今期、業績が振るわない営業マンがいます。
「勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負けなし」
という言葉がありますが、
結果が出ていないという現実に関して言えば、
そういう結果につながる原因が確実に存在するのです。
先日、お伺いしていたクライアント様の中にも
このケースにピッタリと当てはまる営業マンがいました。
業界未経験で入社をしてきて、
見事にトップの成績を収めたある営業マン。
前期は見事な業績だった訳ですが、
今期は半年が経過して昨年の50%にも満たない感じなのです。
その要因はどこにあるのか?
私、研修中にその営業マンの方に
目線を何度がやったのですが、
結論から言うと人の話を聴く姿勢ができていないのです。
研修中、集中していないというか、
隣の若手スタッフと雑談したり、
自分自身の仕事をやっていたり、
まあご本人は気づかれていると思っていないのでしょうが、
こちらはプロなので全て気づいてしまうのですね。
しかも研修でお伝えしている内容が、
「スキルや知識よりも、人として基本ができていないと・・・」
という内容だったのです。
私からすれば、いわばその営業マンに対し、
「そういう態度の人がお客様から選ばれる訳もなく、
不動産会社さんや金融機関さんから応援される訳もなく、
上司や同僚からも鼻につく感じとなって応援されないですよ」
ということをお伝えしたかった訳ですが、
当のご本人が聴く姿勢になっていないので、
伝わらないまま終わってしまいました。
ご本人のプライドもおありでしょうから、
研修の場でご本人を名指しで注意することは
今回、しませんでしたが、
こういう姿勢を変えない限り、浮上は無いかな、と思います。
「たかだか1年、トップを取ったくらいで調子に乗るなよ」
と私も含め、そのクライアント様の上司たちも思っているでしょう。
どの世界でも、それなりに頑張れば、
1年くらい素晴らしいパフォーマンスを出すことは可能です。
でも、それはフロックかもしれないので、
本当にできる人はその業績を何年も続けるのです。
出来る人というのは、そもそもトップを取ったからと言って、
調子になんか乗りません。
「自分なんてまだまだだ・・・」という謙虚さを持ち合わせ、
高みを目指してコツコツとやり続けるのです。
そもそも研修とは、会社がお金をかけて、
スタッフさんが学ぶ機会、成長するきっかけを
提供して下さっている訳なのですが、
そういうありがたさを微塵も感じず、
自分の感情に任せ、斜に構えた態度を取る営業マンは、
メッキがはがれて終わるのです。
万が一調子に乗りたいのであれば、
少なくとも3年以上、トップを取ってからにしましょう。