鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4834回】 役員やマネージャーの役割

2024年03月25日 | 住宅コンサルタントとして

プレーヤーとして結果を出した方が、

主任→店長→営業部長→役員と

昇進していったとします。

 

プレーヤーとして自らの数字の達成のために

頑張っていれば良いのは、主任まで。

 

店長より上の役職となれば、

自分の数字だけやっていれば良い、という段階ではありません。

 

部署として数字を達成する。

自部署のメンバーが成長するよう、教育したり、環境を整える。

ツールを更新したり、新しいツールを制作する。

競合を研究し、その対策を打つ。

部下に対し、会社が決定したことを実行できるよう、

日々の行動をチェックする。

 

更に役員ともなれば、

もっと高度なことを考え、行動する必要が出てきます。

 

会社の5年後、10年後のビジョンをつくる。

その実現のために、優秀なスタッフを採用する。

社員さんが成長できるよう、教育カリキュラムを整える。

新事業・新商品・新サービスを考える。

評価制度をつくったり、リニューアルする。

優秀な他社であったり他業種を研究し、自社に良い部分を取り入れる。

 

職位によって、より高度な仕事をする必要がある訳です。

 

当然、職位が上がれば、

部下へのマネジメントが仕事の中心になるでしょう。

 

基本的には他部署との調整であったり、

各部署への指示・指導・チェックが

自らの仕事の大半を占めるでしょう。

 

ただ、会社の状況によっては自ら現場に降りて、

最前線で仕事をする必要があるのです。

 

受注が芳しくない場合は、

自ら営業の最前線に立ち、受注活動をする。

 

現場でクレームが続出した場合には、

監督や業者さんからヒヤリングをして指示するだけでなく、

自ら現場に足を運んでその根本の原因を見つけ出し、

即対策を打つ。

 

粗利益率が予定より下がることが続出する場合、

1つの現場の発注単価の取り決めをして

請求書を全てチェックする。

 

などなど、緊急事態では現場の最前線で仕事をする必要もあるのです。

 

役員や事業部長というのは、

自ら担当する事業部や部署の結果に責任を持つのであり、

ただ管理をやっていれば良い、という訳ではありません。

 

そしてもちろん代表取締役とは、

会社に起こる全てのことに責任を持つ、ということです。

 

結果に対する責任を負うから、それなりの報酬をいただけるのです。

 

そして結果が出ない時は、責任を果たさなければなりません。

 

職位が上がると責任も大きくなる。

 

当たり前のことですが、しっかりと理解しておきたいものです。


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