企業経営では、常に決断をして、実行しなければいけません。
立ち上げ当初の小さな組織では、
経営トップは会社の全ての業務が見え、
社員さん一人ひとりの考え方も行動も把握できる上、
決断しなければならないこともそれほど多くないので、
トップがすべての決断を下す形で組織は回ります。
しかしながら、社員さんが増え、拠点が増え、
複数の事業を展開するようになると
決断しなければならないことが一気に増えますし、
更に業務もすべてが見えなくなったり、
スタッフさんの考え方や行動も見えなくなってきます。
組織が成長して大きくなっているにも関わらず、
全ての決断事項をトップが握って離さないとどうなるか?
経営面で決断しなければならないことが先送りになる。
やらなくてはいけないことが日に日に溜まっていく。
結果、決断が遅れ、変化に適応できなくなっていくのです。
組織が成長して大きくなるということは、
これまで自分がすべて決断していたことの一部を
他のスタッフさんに権限移譲しなければならないということなのです。
任せるのが下手、もしくは育成が下手な経営者の場合、
これができずに決断が鈍り、組織が停滞します。
全てを自分が決断するのではなく、
任せられるものはドンドン任せて社員さんに経験を積んでいただく。
いつまでに何を決断し、決断したことをいつまでに実行するのかを
常に管理して、遅れないようにタスク管理をする。
組織の成長と共に経営者がやるべきことは変わっていくのです。
そこの部分を理解して、組織の成長に合わせ、
経営者も成長していきたいですね。